学びの日誌

キャリア,書籍解説,トレンドなど。琴線に触れたこと、したためます。

【キャリア】国家資格キャリアコンサルタントの資格を取得して思うこと

約半年間かけて勉強した、国家資格キャリアコンサルタントの試験に本日合格することができました。

まずはこれまで支えていただき、叱咤激励いただいた全ての方に心から感謝申し上げます。本当にありがとうございます!

ようやくスタート地点に立つことが出来たことに喜びと共に身の引き締まる思いです。

 

今後ご縁があってキャリコンとしての道を歩めるようになった時、決して初心を忘れることがないよう、改めて私がキャリコンを目指した理由をお話ししたいと思います。

拙い文章ですが、最後までお読みいただけると嬉しいです。

 

親友が活路を見出してくれたことも言わずもがななのですが、それと同じくらい私の原動力になったのは、「保険営業時代の原体験」が大きかったと思います。

その原体験いうのは、大クレームになったお客様からその後のやりとりを通じて「あなたに出会えてよかった」と言っていただけたことです。

誰かの話にしっかり耳を傾けることの大切さを身にしみて感じた、一生忘れられない経験です。

 

保険営業の仕事を5年ほどしていた時のことです。ある日お客様から1本のお電話が支店にかかってきました。

その女性のお客様は大層お怒りでいらっしゃいました。

なぜならそのお客様を担当していた前任者が引き継ぎや挨拶をせずに異動してしまったからです。

お電話で支店長と副支店長が4時間超お話ししたものの、お話だけでは埒があかず、しまいには「業務妨害になりますので、これ以上はお控えください!」と副支店長が逆ギレしてしまいさらに火に油を注いでしまう事態に。

その後私がお電話を代わることになりました。当然お電話だけではご納得いただくことは叶わず、「直接お詫びをさせてください。」となんとか直接お会いするお時間をいただけることになりました。

一人でお詫びに伺うことに一抹の不安を抱えていました。ただそれ以上に、お客様がお怒りなのはごもっともだと思っていました。信頼を裏切ってしまった。だから許してもらえないだろうけれど、誠心誠意謝ろうと思いました。

 

お伺いした時、ひたすらお客様のお話を聞いていました。前任の前の担当者も引き継ぎをせず支店を去った。でも前任の人が謝りに来て「次は必ず引き継ぎしますので、もう一度だけ信じていただけませんか」と言われて信じたのにまた裏切られた....何も言わずただひたすらお話を伺っていました。ただただ目の前にいる人の話に耳を傾けていました。

その末に私は「もう一度弊社そして前任者を信じてみようと思っていただいた。それなのに裏切られたことに非常に憤りを覚えられたのですよね...せっかく信じていただいたのにその気持ちを無下にしてしまい、本当に申し訳ありませんでした。」とお伝えしました。

その時、「ようやくちゃんと話を聞いてもらえた気がする」と言っていただきました。

その後も極力何度もお会いをして他愛のないお話をさせていただいたり、時には保険の手続きをさせていただくこともありました。

私の退職に伴い、後任を連れて挨拶にお伺いした際、「あなただけが私の思いを汲みとってくれた。あなたに会えてよかった。あなたは絶対に幸せになる人。」と言っていただきました。

 

「相手がどんな人であっても、話を受け止めてしっかり聞くことができる。それが私の持ち味なのかもしれない。」と思えた経験でした。

 

キャリコンの資格を知った時、私の持ち味を活かすことが出来るかもしれないと思い、資格取得を目指した結果、今日ようやくスタート地点に立つことが出来ました。

これからもこの原体験を忘れず、学びを大事に精進していきたいと思います。

 

次回はキャリアコンサルタント養成学校に通った時の苦悩や、キャリコンの勉強を通して巡り会えた人とのエピソードについて書き記したいと思います。

【書籍解説】『「話し方」に自信がもてる 1分間声トレ』 秋竹朋子

✔この本を「一言」で言うと

 仕事で成果をあげるための「声質のトレーニング方法」がわかる本

 

✔ 目次 (抜粋)

序章「声」は最強のビジネススキル

第1章 仕事で使える声を手に入れる「1分間声トレ」

 ・腹式呼吸

 ・簡単ストレッチ(表情筋を鍛える)

 ・滑舌コントロール

第2章 ビジネスの現場で役立つ「言葉」と「話し方」

 ・印象に残る話し方の方法

 ・伝わる声と話し方

第3章 シチュエーションごとに、声を使い分ける

 ・電話応対

 ・プレゼンテーション・スピーチ

 ・職場でのコミュニケーション

 

序章「声」は最強のビジネススキル

 ✔ 声

 話した時の「説得力」「印象」に大きな影響を及ぼす。

 ⇒ 「声」に気を使ってこそ一流のビジネスパーソン

 ✔ 声質

 ・トレーニングでほぼ100%変えられる

 

第1章 仕事で使える声を手に入れる「1分間声トレ」

 腹式呼吸のトレーニン (25秒間×2回)

 1.腹式呼吸に意識して息を多めに吸う。

 2.25秒間、一定の強さで「シ――」と息の続く限り声を出す(2回)

✔ 表情筋を鍛える(1秒×5回)

 1.頭を上に向け、あごを前に突き出す

 2.「アイーン」を1秒で5回繰り返す。

 〈Tips〉頭を上に向けた時、「頬が上がる」「顎の下や首筋が張る」のが理想

✔ 滑舌トレーニン(5秒×5回)

 下記の文を5秒で読む。フレーズとフレーズとの間はしっかり間を開ける。

 「だらだりだるだれ だらだりだるだれ だらだりだれだろう」。

 

第2章 ビジネスの現場で役立つ「言葉」と「話し方」

 ✔ 「録音」して自分のクセを知る

 自分の声を「録音」し、他人が聞いている声を知り、「悪いクセ」を直す

 ✔ 印象に残る話し方のためのトレーニン

 ◆「ハメタメ法」

 「ハメる」= 単語の頭文字をきっちりと発声すること

 「タメる」= 大事な言葉を言う前に少し間を置くこと

 【練習方法】

  下記1・2の文章を①と②を踏まえて声に出して読む

   1.「では明日の3時半に、原宿駅の竹下口でお待ちしております」

   2.「このサプリメントは、美容と健康に最適です」

    ①『』の文字をきっちりと発声

    ②『』の文字の直前に1秒程度間を取る

     A1.「では明日の3時半に『は』らじゅく駅の『た』けした口で、

        お待ちしております」

     A2.「このサプリメントは、『び』ようと『け』んこうに最適です」

 ✔ 伝わる声と話し方

 「えー」「あー」を言わないためのコツ ⇒「鼻から軽く息を吸う」!

 「(息を吸う)本日はこのような流れで、お話を進めていきたいと思います」

 「(息を吸う)目的や企画内容に合わせて、気になるところはメモしてください」

 「(息を吸う)それでは本題に入ります」

 

第3章 シチュエーションごとに、声を使い分ける

 ✔ 電話応対

   声の高さを保つためには「口角を上げる」ことが大事!

   【練習方法】

  以下のフレーズを口出して言う

  ・「キムチキムチキムチキムチ」

  ・「みんなでみかんを3つずつ」

  ・「地下鉄でチーズをちょっと食べる」

 ✔ プレゼンテーション・スピーチ

  開始直後に3~4秒「間」を取ることで、聞き手の集中力を高める

 ✔ 職場でのコミュニケーション

  「集中して人の声を聴く」ことがポイント!

  鍵になるのは、「うなずき」「相づち」「リフレクティング

  ・「うなずき」:相手の話すスピードに合わせる

    時に深くうなずくことで理解したことを態度で示すのも良い

  ・「相づち」:「はい」以外のバリエーションを増やす

   「わかります」「ええ」「そう思います」「そうですね」

   「スゴイですね!」「それは大変でしたね」など

 

【トレンド】「週休3日制」について考えてみる。

今話題の「週休3日制」。導入には賛否両論あるようです。

皆さんはどう思いますか?是非コメント欄でご意見お待ちしてます!

 

✔ 「週休3日制」

 ■ 企業側のメリット

 ・優秀な人材の囲い込み

 ・育児・介護離職の防止

 ■ 労働者側のメリット

    ・プライベートの充実

 ・仕事へのモチベーションが向上する

 ■ 主な種類

 1.給与減額型:休み「増」/ 給与「減」

 2.給与維持型:労働時間「減」/ 給与「維持」

 3.時間維持型:労働時間「増」/給与「維持」

   例)【Before】週5/1日8時間勤務→【After】週4/1日10時間勤務

 

 ■導入事例

 ・アルペン:時間維持型

 ・ファミリーマート:時間維持型(介護等両立する社員限定)

 ・日立製作所:時間維持型(選択的週休3日制)

 ・ファーストリテイリング:時間維持型

 ・マイクロソフト:上記以外 (労働時間「維持」給与「維持」)

 ・ヤフー:給与減額型(育児・介護等を両立する社員限定)

 

✔ 世間の反応

 ■賛成派

 「水曜日が休みなら全ての出勤日が休みの次の日か前日!心理的負担が全然違う!」

 「自分の好きなことに使える時間が増える!」

 ■反対派

 「お給料が減るんだったら、今のままでいいかな」

 「週休3日あっても、家にいて、仕事のこと考えるなら、仕事してたほうがいい」

 ■その他

 「週休2日+1日半休で十分。気兼ねなく役所や病院に行ける時間がほしい」

 

✔ 筆者の意見

 【結論】「週休3日制×副業

  週休3日制を採用した上で、休みの日を副業に宛てて、

  自分の好きなことでスキルアップ+稼ぐ力をつける!

 【所感】

 ・休みを何に充てるかが大事。人によっては「暇な日」が出来るだけで逆に苦痛?

 ・「週休3日制」にとらわれず、各人が「理想の働き方」について考える

    きっかけになればいいなと

 

 

✔ 参考文献

www.nikkei.com

www.nikkei.com

www.nikkei.com

news.tv-asahi.co.jp

【書籍解説】『東大思考』 西岡 壱誠

✔ この本を「一言」で表すと

 東大生に共通する「5つの思考法」が身につく本

 

✔ 結論

  全ての思考法が体得する鍵は「日常の解像度を上げる」ことにある!

 

✔ 目次

PART1 地頭力

 Chapter0ー地頭は日常生活で作られる

 Chapter1ー原因思考

 Chapter2ー上流思考

 Chapter3ー目的思考

 Chapter4ー裏側思考

 Chapter5ー本質思考 

PART2 東大思考~実践編~

 Chapter0ー東大思考のメリット

 Chapter1-原因思考

 Chapter2ー上流思考

 Chapter3-目的思考

 Chapter4ー裏側思考

 Chapter5ー本質思考

巻末 東大思考のポイントー考える技術×地頭力

 

PART1 地頭力

 Chapter0ー地頭は日常生活で作られる

  ✔ 「日常の解像度」を上げる

   ・「 日常生活の全て」を学びに活かし、新しい知識をどんどん吸収

          例) 英語を上達させるには

      アナウンス、看板、メニュー、企業名、商品名...といった

      「日常目にする英語」を聞き逃さず(見逃さず)「意識」する 

   ・全てをよく観察し「なぜ?」という疑問をもつ

     例) 「青汁」、信号機の「青」

      ⇒実際は「緑」なのになぜ青と表現?

      【平安時代の名残説】

       当時色を表す表現が「赤」「青」「白」「黒」の4つしかなかった

       ⇒「緑」は青の一種にカウントされ、その名残が今でも残っている

 Chapter1ー原因思考

  ✔ 知識を「関連付け」「変換」して記憶する

          ⇒ 覚える内容を最小限に

    ※「関連付け」=「理由が同じもの」を整理すること

     例) カーネル・サンダース

        カーネル(colonel)=「大佐」

                     ⇒カーネル・サンダース=サンダース大佐

                   例) uni=「1つ」

       ・unique:ただ「1つ」の個性

       ・unite:2つのものを「1つ」にする

       ・uniform:「1つ」の服に統一する

  ✔ 原因思考

   原因を理解しようとする思考法

   この思考法ができると「暗記しなくても記憶できるようになる

  ✔ 「原因探し」5ステップ

   ① 記憶したい対象を探す

   ② ①において、特徴的な数字・言葉をピックアップ

   ③ ②でピックアップしたものについての「疑問」を考える

   ④ ③の背景を調べる           

   ⑤ ③・④の原因を探す

    例) ①記憶したい対象「term」

       ②「term」=「期間」「関係」

       ③「期間」と「関係」..なんで1つの英単語で意味が全然違うのかな?

       ④ そもそも「term」ってどういう意味?

            ⑤「term」=「範囲の限定」

         時間を「限定」⇒「期間」、人と人との間柄を「限定」⇒「関係」 

  ✔ 「関連付け」5ステップ

   ① 「原因」を探す-ラベル探し

   ②  一番上に「原因」を設定-ラベル貼り

   ③ 「原因」から派生する「結果」を探す

   ④ 「原因」と「結果」をつなげる

   ⑤ ③について他にも同様の「結果」がないか探し続ける           

      例) ②「uni=1」

                 ③「uni=1」から派生するもの...「uniform」とか?

      ④「uniform」は服を「1つ」に統一するもの。

         だから「uniform」は「uni=1」から派生したもの!

         ⑤「uni=1」から派生するもの他にないかな?

           「unite」「universal」「unique」とかかな。

 Chapter2ー上流思考

  ✔ 上流思考=「そもそも」を考える力

    具体的な内容に至る前の「上流=前提・背景」を知る力

    この思考法ができると「簡潔に話をまとめることができるようになる

  ✔ 要約

    要約=上流(経緯・背景)+中身+下流(結論)

   例) 本

     ■上流:文章の最初

      ・この本を書くに至った経緯

      ~上流と下流をつなげるための中身~

     ■下流:文章の最後

      ・この本の結論

      ・この本を読んだ人にとってほしいアクションは何か

  ✔ 「流れ探し」3ステップ

    ① 要約したいこと、背景を知りたいことを探す

    ② 言葉を定義する(A) or 「そもそも」何なのか、どうしてなのかを探る(B)

    ③ 上流にある情報をまとめる

    例) ①     アメリカ・ヴァージニア州で銃の乱射事件があった

       ②-B そもそも、なぜ銃の乱射事件が起こるのか?

       ③     アメリカは銃を持つことが規制されていない「銃社会」だから、

           民間人が簡単に銃を持つことができる

             例)   ①    日本は産業の空洞化が発生している

                     ②-A 「産業の空洞化」って何?

       →日本の企業が日本から海外に工場を移転する結果、

        日本の産業が衰退してしまうこと

                     ②-B そもそもなぜ海外に工場を作るの?

       →海外の方が人件費が安く、税制上のメリットもあるから

      ③ 「人件費・税制上のメリット」も大きいので、日本から海外に工場を

         移転する場合が多い。

   ✔ 要約づくり4ステップ

    ① 「流れ探し」を完了させ、可能なら文章にしてメモしておく

    ② 「流れ探し」で見つけた上流の中から、「キーワード」のみを抽出する

    ③ 「キーワード」と要約したい事項とをつなぎ合わせる

      列挙したキーワードについて色々な角度から調べ、要約したい事と

      つながる内容がないか探す。

    ④ つながった「キーワード」を使って上流の説明をしつつ、事項を説明する

     「具体例」や「数字」を省き「コアな情報」のみ残して「要約」する。

          例) ② 「人件費」「税制上のメリット」

        ③  人件費:「人に雇う」際にかかるお金。雇用する際の賃金水準。

         先進国では高く、「発展途上国では安くなる」場合が多い。

              税制上のメリット:国に対して企業が支払う法人税をはじめとする

         様々な「税金が安くなる」などの優遇措置が受けられること。

                        ④ 「産業の空洞化とは、海外の方が安く人を雇える上に税金も安くなる 

          場合が多いので、外国に工場などを移転する企業が増えて、日本の

                                産業が低迷すること」

 Chapter3ー目的思考

  ✔ 目的思考

    目的の解像度を高める手法

   この思考法ができると「人に上手く話を伝えられるようになる

  ✔ 「説明力」を鍛えるには

   「例え話」等交えながら、「相手が既に知っている知識」と結びつけて話す

  ✔ 「理解力」を鍛えるには

    知らない事柄について、「自分が知っている知識」と結びつけて考える

  ✔  「目的探し」4ステップ

    ① 話したい、説明したいことを決める

    ② 「ゴール」設定。「何が伝われば、何が解決すれば良いか」を決める

    ③ 「ゴール」から逆算して「目的」を考える

    ④ 「数字」や「期限」等の「目標」を設定することで目的をより具体化させる

    例1) ①「人の評価」に対する話がしたい

         ② ゴール:「人の評価なんて気にしていても意味がない」と伝える。

      ③ 目的:「評価が後世になって変化した偉人のエピソード」を紹介する。

      ④ 目標:「評価が後世になって変化した偉人のエピソード」を3つ以上探す

   例2)  ① 就活で「自分の大学生活」に関する文章を書きたい 。

      ② ゴール:「様々な活動を通して自分が成長できた」と伝える。

      ③ 目的:「自分の成長につながった出来事」を紹介する。

      ④ 目標:「自分の成長につながった出来事」を2つ以上探し、

          自分がどんな活動をしていたのかも踏まえて伝える。

  ✔ 「手段選び」4ステップ

   ① 目的を設定。

   ② 目的分解。その目的に含まれる言葉を「抽出」する

   ③ ②で抽出した「言葉」や「イラスト」を書き留めておき、「これを説明

     するのに良い例えがないか」定期的に探す。

           ④ 見つけた例をメモ書きする。また、文章を読んでいて「いいな」と思った

     例があるときもメモに残す。

  例)  ①「何事においても、応用より基礎のほうが重要だ」と伝えたい。

      ② 「基礎」「応用」

              ③ 難しいことに挑戦するよりも先に、基礎となる基礎を固める方がいい、

     ということを表す例・言葉を探す。

      ④ 「初心忘るべからず」(どんなに前に進んでも、最初のところが大事だよ、

      という意味のことわざ)

      「砂上の楼閣」(足場が悪いと、その上に積木は置けない)

 Chapter4ー目的思考

  ✔ この思考法ができると「他人が思いつかないアイデアを生み出せるようになる

  ✔ 「一を聞いて十を知る」

     「物の見方」を10個持っている。一つの考え・立場に縛られずに物事を

    考えられること。

  ✔ 「発想力」

    たくさんの「目の付けどころ」を持っていること

    立場を変えたり、他の情報と組み合わせることでたくさんの視点を得る

    例) 賛成/反対という「二項対立」、経済的/倫理的という「対立軸」

  ✔ 「裏側探し」5ステップ

     ① 裏側を考えたい事を1つ決める

     ② その物事について肯定/否定どちらの立場か決める

     ③ 肯定的な立場なら肯定する理由を、否定的な立場なら否定する理由を列挙

     ④ 自分と反対の立場を支持する理由を列挙

     ⑤ 賛成/反対以外の対立軸や別の切り口を考えてみる

     第3の道(中道・条件付きの賛成/反対など)や経済的、法的な対立軸など

     例) ① 「2000年度以降、小学5年生から英語が必修に。これについて賛成か

         反対か述べよ」

                        ② 「賛成」の立場をとってみる

                        ③ 【賛成する理由】

        ・グローバル化が進む現代社会において、英語を早期に学び始める

         ことは急務

        ・早く英語を学ぶことができれば、その分英語の習得も早くなり

         これからの時代に求められる人材になれる

        ④ 【反対する理由】

        ・まずは日本語をきちんと習得しないと英語の習得も遅くなる

        ・生徒の勉強時間が伸びてしまい課外活動の時間がなくなってしまう

        ⑤ 小学5年生からが適切なのか?小学6年生からでもいいかもしれない

        し、小学3年生から始めたほうがいいかもしれない。いつの時期から

        がいいのか?

  ✔ 「視点探し」4ステップ

     ① テーマを1つ選ぶ

     ② その物事を調べて、どういう立場が存在するのかを考える-視点調べ

     ③ その立場の意見を3つに分けて列挙する-視点選び

     ④ どの視点が自分にとって一番良いと思ったのか「結論づける」    

    例)   ① 「英語学習を小学5年生からに早めていいのか?」

      ②  ■肯定/否定

         ■急進/穏健

         ・もっと早くに始めるべきだった

         ・もっとゆっくり整備すべきだった

         ■指導者側/生徒側

         ・英語を教えられる教員が不足してるのでは

         ・生徒の負担が大きいのでは

         ■教育学/社会学

         ・教育学的な見地から言えば、英語を習得するためには、

          その前に日本語の習得が不可欠なのでは

         ・社会学的な見地から言えば、それだけ英語が重視されている

          世の中なのだと世間にインパクトを持って発表できるのでは

      ④ 教育学的な観点の「英語を習得するためには、その前に日本語の習得が

        不可欠なのでよくない」がもっともよく理解できるし、それが本当なら

        時間の無駄になってしまうので、辞めたほうが良いと考える。

  Chapter5ー本質思考

   ✔ ミクロとマクロ

    ・ミクロ:「原因」や「数字や割合を付した詳細」について考えること

      -原因思考(Chapter1)・目的思考(Chapter3)

     ・マクロ:事象の「背景」や見方を変えて考えること

      ー上流思考(Chapter2)・裏側思考(Chapter4)

   ✔ 本質思考  

    「物事の核」を捉える力。物事のマクロとミクロを見ることで本質をつかめる

     この思考法ができると「難解な問題を解決できるようになる

   ✔ 本質探し3ステップ

    ① ミクロ化・マクロ化

    ② ミクロとマクロ寄りの言説をつなげて、1つの文章にする

    ③ ②の文章を短くしたり、「1ワード」で表してみる

     例) 「フランス革命の本質とは」

       ① マクロ1:世界史の転換点

         マクロ2:フランスで発生した、市民が王政を打倒した革命のこと

         ミクロ1:フランスで起こった、被支配者層である市民が支配する

             側の王政を倒した出来事

         ミクロ2:1789年にフランスで勃発した、市民を支配する絶対王政

             が打倒されて市民主導による政治を行う社会を形成する

             契機となった出来事

       ② 「フランスで起こった、市民が絶対王政を打倒して市民主導の社会

         を作った、世界史における転換点」

       ③ 市民主導の社会=共和制

        「共和制が誕生した、世界史上の転換点」

   ✔「 本質つなぎ」4ステップ

    ① 「本質だ」と思う情報を探す

    ② 本質の背景、定義、具体例を考えるなど、咀嚼して考えるために調べる

    ③ 本等を読んで、本質につながるポイントを探す。 

    ④ その本質が身の回りのことや他の学問分野とどのように結びつくか調べる

     例)  ①「代数とは数字を文字で代用することである」

       ② 数字=数。1,2,3など。

              文字=x,y,zなどの、数字でない記号。

                       ③ 関数や2次方程式は「数字を文字で代用する」試み。

       ④ コンピュータ言語は「コンピュータに指令するために

        使われる、日常語の『代わり』の言葉」

 

PART2 東大思考~実践編~

 Chapter0ー東大思考のメリット

  ✔ 「わかる」から「できる」を目指す

   日常の生活を送る中で、東大思考を「実践」し続けて「できる」を目指す

 Chapter1ー原因思考

  ✔ 原因思考

            ① 原因探し

    ② 関連づけ

  ✔ 原因探し~ケース事例~

   ■ケース:社長からメールで以下のお達しあり

       「会議に出席する際は、【ABCの3原則】を覚えて臨むように」

    ① 記憶したい対象:【ABCの3原則】

               ・「A=alternative(代替)」

    ・「B=betterment(改善)」

    ・「C=change(変化)」

    ② 特徴的な言葉:「代替」「改善」「変化」

    ③ 問いを立てる:「社長はなぜこの3原則を求めているのか」

            ④ 背景を知る:メールを発信された要因は「会議での発言が文句ばかりで

    プロジェクトが進まない」ことを問題視していると記載あり。

      すなわち、ここでいう「代替」とは「代案」であることが読み取れる。

 ✔ 関連づけ~ケース事例~

   ① 上記ケースの3原則の原因は

     「会議での発言が文句ばかりで、プロジェクトが進まない」というもの

   ② 関連探し

    ・betterment(改善):他人のアイデアを批判するのではなく、より良くする

     アイデアを出そうとすること

    ・change(変化):他人の意見に対し、具体的にどういった点が問題で、

     どのように変化させればいいのかを考えること。

   ③ 関連づけ

    ②の2つはどちらも「相手の意見を否定せず、その意見をベースにして

    話を進めていくこと」 

    ★原因思考を突き詰めると「上流」に至る

    ・本ケースの上流=「文句を言わないこと」

 Chapter2ー上流思考

  ✔ 上流思考

   上流を探せば「要点」を押さえたものになる

    ① 流れ探し 

    ② 要約づくり

  ✔ 流れ探し~ケース事例~

    営業の心得を部下に下記のように伝えるとしたら?どこを直せば伝わる?

    ・クライエントに実際に会え!

    ・クライエントと積極的に雑談せよ!

    ・実際にクライエントと同じ行動を取れ!

    ・常にクライエントの側に立って考えよ!

    ・クライエントの生活・ビジネスに足りない部分を考えよ!

    ① 言葉の定義探し

    ・本ケースにおける「雑談」=相手のビジネスを把握するために必要となる

     「ビジネスの雑談」

    ② そもそも探し

     ・「そもそも営業の心得は何のためにあるのか?」

      → クライエントの「需要」を把握するためにある!

    ③ 流れ探し

    ・要約したい事の上流にあるものを考える

    ・「営業の心得」の上流にあるもの:「クライエントの需要を把握すること」

  ✔ 要約づくり~ケース事例~

    ① 上流探し

       上流におけるキーワード:「需要を把握する」

    ② つなぎ合わせ

            「需要を把握する」と「既存の営業の心得5つ」とをつなげて考える

     心得の内容は以下の2つに区分できる

      ・会ってすること  

      ・相手の立場に立ってすること

       ③ 要約づくり

     本ケースにおける営業の心得を「要約」すると

     ・「実際に会って話して、クライエントの需要を探る」

     ・「相手の立場に立ち、相手と同じ行動を取ることで、相手の

      欲しいものが何かを考える」

 Chapter3ー目的思考

  ✔ 目的思考

   ① 目的探し

   ② 手段選び

  ✔ 目的探し~ケース事例~

   ケース:あなたは飲食店の店長です。お客さんの居心地の良い店作りのため、

   「お客さんにどんどんお茶を注ぐように」と従業員に指示するも

    なかなか指示通りに動いてもらえない。どうしたらもっとお茶を注いで

    くれるようになるか考えよ。

   ① ゴール設定

     ・相手に「何を伝えたいか」「何を解決したいか」

     ・ゴール:「コップのお茶が空にならないお店を目指す」

   ② 目的選び

    ・ゴールから逆算して何を「目的」として伝えるべきか考える

    ・目的:「お客さんがお茶を飲み干したタイミングでお茶を注ぐ」よう

     従業員に指示する

   ③ 目標づくり

    ・目的の中に数字・期限に基づいた目標を盛り込み、より具体化させる

    ・「お客さんがコップを45度以上に傾けたらお茶を注ぐ」よう指示する  

  ✔ 手段選び  

   ① 目的づくり

    ・目的:「お客さんがお茶を飲み干したタイミングでお茶を注ぎに行くことで

     お客さんのコップが空にならないお店を目指す」

   ② 目的の中からキーワード・要素を抽出 

    ・要素:「コップのお茶が空にならない」

   ③ たとえ探し

    ・「いつもお客さんのために行動している」ものの「例え」を探す

      いつもお客さんのために行動→「ディズニーランド」「ホテルマン」

    ・「ディズニーランドのようなお店!」

     「ホテルマンのような従業員になろう!」と例えなら伝わりやすいかも!

  Chapter4ー裏側思考

   ブレインストーミング

    批判なしで、とりあえずたくさんのアイデアを出すことを目的に発言する場

   ✔ 裏側思考

    ① 裏側探し

    ② 視点探し

   ✔ 裏側探し~テーマ事例~

    テーマ:「新型コロナウイルス後の新しいビジネスチャンスのアイデア

    思いつく限り考えよ」

     ① テーマについて肯定/否定の立場を明確にする

      新型コロナウイルスの一件に否定的な立場をとってみる

     ② 新型コロナウイルスのデメリット

      ・経済活動が止まってしまった

      ・外出自粛により人と会うのが制限された

     ③ 肯定的な立場をとってみる

      ・オンラインのミーティングや授業が進展 

      ・ウーバーイーツのような宅配サービスやテイクアウトを

       支援するビジネスが発展

   ✔ 視点探し~ケース事例~

    ① 視点調べ

     ・アフターコロナ/ウィズコロナ

     ・急進派/穏健派

     ・業種による捉え方の違い

    ② 視点選び:アイデア出し

     ・アフラーコロナ

      例) やっと帰省解禁した人に提案する特別なお土産

     ・ウィズコロナ

      例) 企業へのIT化支援、ソーシャルディスタンスのための商材開発

     ・急進派

      例) YouTubeへの参入、在宅ワーカーのためのインフラ販売

  Chapter5ー本質思考

   ✔ 本質思考

     ① 本質探し

     ② 本質つなぎ

   ✔ 本質探し~テーマ事例~

    テーマ:現在コンサルティング会社に勤務。2年目以降も契約継続してくれる

    クライエントが少ないという課題を抱えている。クライエントから話を聞くと

    「金額は高くないし、良いアドバイスももらえたけど、1年で十分かな」

    「支払った料金に見合ったアドバイスは得られたけど、これ以上は

     いらないかな」とのこと。どのクライエントも「ある程度は満足できた

     けど、もう1年はちょっと...」という態度。どうすれば契約継続率を

                高められるか?

     ① ミクロ化・マクロ化

      ■ミクロで考える-「原因思考」「目的思考」

      *「原因思考」

       【継続率が低い原因】

       ・1年契約としては対価に見合っているが、2年契約としては

        対価に見合っていない

      *「目的思考」

      ・「継続率を高める」ことを目的に設定

       → 契約を更新してもらうためのメリットが提示できていない 

       【契約更新してもらうためのアイデア】 

                             ① 2年目からは安くなるプラン

        ② 2年目だからこそできるアドバイス

     ■マクロで考えるー「上流思考」「裏側思考」

      *「上流思考」

                        【上流にある問題】

        ① 顧客との信頼関係が築けていない

        ② 質が低い

      *「裏側思考」

        ・そもそも「継続率が低い」のは問題なのか?

        ・「2年目以降は自走できるようになっている」としたら顧客のために

         なっているはず

        ⇒ 2年目以降は顧客が自走できるようみっちりコンサルティングを行う 

      【継続率が低い理由】

       ⅰ.1年契約としては対価に見合っているが、2年契約として考える

         には対価に見合っていないから

       ⅱ.2年目以降の更新を促すメリットを提示できていないから

       ⅲ.顧客との信頼関係が築けていないため

       ⅳ.質が低いため

       ⅴ.2年目以降はクライエント自身で出来るようになっているから

     ② ミクロとマクロをつなぎ合わせる

      ・ⅰとⅳをつなぎ合わせる

      「1年契約としては対価に見合っているが、2年契約として考えるには質が

       低いから継続率が低い」

     ③ 本質化

      ・本質:「金額を超える質ではないから、継続率が低い」

   ✔ 本質つなぎ~テーマ事例~

    ① 本質を理解

     ・クライエントのメリットが大きかったら2年目以降も継続するはず。

    ② 学問とつなげる

    【「メリットが大きかったら継続し続ける」につながる考え方】

     ・「51対49の法則」:売り手と買い手で、買い手の方がほんの少し得を

               するようにしておくとビジネスが上手くいく

     ・「返報性の法則」:人間はもらったものは返さなければならないという

               意識が働く

    → 「メリットが大きかったらもう1年契約したくなる」という心理につながる

    ③ 生活とつなげる

     ・契約継続かどうかを判断する直前にプレゼントを贈ったり接待したりする

      ことが1つの解決策になりうる 

 

*解説した書籍

www.amazon.co.jp

【書籍解説】『思考・論理・分析』 波頭 亮

✔ この本を「一言」で表すと

 物事を「正しく」考え、理解する論理的思考力が身につく本

 

✔ 目次

 第1章 思考

  1-1 思考

  1-2「分ける」ための3要件

  1-3 思考成果

  1-4 因果関係

 第2章 論理

  2-1 論理

  2-2 論理展開

  2-3 論理展開の方法論

  2-4 正しさの根拠

 第3章 分析

  3-1 分析とは

  3-2 分析作業

  3-3 合理的分析の手法

  3-4 論理と心理

 

第1章 思考

 1-1 「思考」とは

   「情報」と「知識」を照合し、「同じ」と「違う」に分けて認識すること

  =分かることは「分ける」こと

 1-2  「分ける」ための3要件

   1.「ディメンション」を整えること

    ・ディメンション=比べる対象の抽象・具体の階層を一緒にすること

    一例)

     ディメンションⅠ 物体

            Ⅱ 食べ物

            Ⅲ 果物、野菜、魚、肉

            Ⅳ リンゴ、大トロ 

     ✕ 「野菜」と「リンゴ」で比べる

      ∴ ディメンションⅢとⅣという「不一致の」階層で比べてるから

     ◯ 「肉」と「魚」で比べる

      ∴ ディメンションⅢ同士の「一致した」階層で比べてるから

   2.「クライテリア」を設定すること

    ・クライテリア=分類基準

      〈Point〉

     1.多種多様な「クライテリア」の選択肢を知識として持っておくこと

     2.複数ある「クライテリア」の中から、 

       思考の「目的」に合致するクライテリアを選択する

       例)「和食」に飽きた人に何を食べるか提案する時

       ✕ 「素材の種類」というクライテリア(魚料理、肉料理、卵料理 など)

       ◯ 「料理の国籍」というクライテリア(和食、フレンチ、中華 など)

   3.「MECE」であること

    MECE=分け方に「モレ」がなくかつ「ダブり」がないこと

     例)◯ 人間を「A型」「B型」「O型」「AB型」に分ける

     ・「A型」~「AB型」を合わせると全ての人間をカバーする(モレがない)

     ・「A型」でかつ「O型」(「B型」「AB型」)の人間はいない(ダブりがない)

     ※現実世界においては完全にモレ・ダブりのない分け方までは要求されず、

      「MECE的」であればよいとされる

 1-3  正しい思考の「成果」

  1.事象が何なのか理解できる

  2.事象と事象の「関係性」を把握できる

   例)目の前にいる物体

     「ヒグマだ!」

      ・・・1事象(属性)が「ヒグマ」であることの理解

     「自分は目の前のヒグマに襲われる可能性がある!」

      ・・・2「自分」と「ヒグマ」の関係性の把握

  ✔ 事象間の「関係性」の把握

   1.独立:Aの事象が変化してもBの事象は変化しない関係

   2.相関:AとBの事象が何らかの関連性がある

    ① 単純相関:AとBとが原因と結果の関係にない

      例)「身長」と「体重」の関係

       ∴身長の変動と体重の増減との間には関連性はあるものの、

          身長が伸びたからといって、必ずしも体重が増えるとは限らない

    ② 因果関係:Aが原因でBが変化する関係

      例)「自動車のスピード」と「事故率」の関係

  1-4 「因果関係」

   ✔ 因果関係成立のための2条件

   1.時間的序列

     事象Aという「原因」が必ず「先」に発生し、事象Bという「結果」が

     必ず「後」から起こる

      例)「犬が西向きゃ、尾は東」⇒ ✕ 時間的序列

        ∴ 犬の頭が西を向いた「と同時に」尻尾が東を向いたため

        また、犬の尻尾が東をむけば、頭が西を向くという「逆の順序」も

        成り立つ

        「雨振って、地固まる」⇒ ◯ 時間的順序

        ∴雨という原因が「必ず先」にあって、「その後に」

         地面が固まるという結果が伴うため

     cf)「相互因果」   

      AがBの原因であると同時にBもまたAの原因になっているケース

      例)「大学における優秀な学生の人数と就職率の関係」

        優秀な学生が多ければ、就職率は高くなる「と同時に」

        就職率が高いから優秀な学生が多く集まる とも言える

   2.意味的連動性

    ・「意味的連動性」:経験的に受け入れられる関係性

      例)「毎日歯を磨けば虫歯になりづらくなる」⇒ ◯ 意味的連動性

                          ∴ 経験則的に一定納得できる関係性だから

        「社長がゴルフを始めれば会社が高収益になる」⇒ ✕ 意味的連動性

    ・十分な知識と経験がないと判断が難しい!

  ✔ 因果関係を正しく捉えるための3つの留意点

   1.直接的連動関係

    ・その結果を引き起こす「直接的な原因」になっているかどうか検証せよ!

      例)A「スピードの出し過ぎ」が原因で「事故」に⇒ ✕ 直接的連動関係

      ∴ スピードの出し過ぎは事故の「遠因」にすぎないから

     B「ブレーキを踏むのが遅れた」のが原因で「事故」に⇒ ◯ 直接的連動関係

      ∴ ブレーキを踏むのが遅れたのが事故の「直接的な原因」だから

          ・  ここがブレると「打ち手」が的外れなものになる

    例)A:時速60kmまでしかでない「速度リミッター」を車に搭載⇒ ✕ 打ち手

      ∴ スピードという車のもつ「最大のメリットが失われる」

      B:「自動ブレーキシステム」を車に搭載⇒ ◯ 打ち手

                      ∴ スピードという車の「メリットを確保」した上で問題に対処できる 

  2.第三ファクターの存在

   「第三ファクター」=事象AとBとの間に相関関係を生じさせる共通因子Xのこと

    例)✕「茶碗の数が増えれば、米の消費量も増える」

      茶碗を無料配布すれば米の消費量は増える?否!!

      ⇒ 何か「見落とし」(=「第三ファクター」)がある!!

      ⇒ 見落とし:「家族の人数」

           ◯「家族の人数が増えれば、茶碗の数も増え、米の消費量も増える」  

  3.因果の強さ

   原因が結果に対して及ぼす影響力の大きさを検証しよう!

    例) A「ザーザー降りの雨」だと「傘をさす」⇒ 因果は強い

        ∴ ザーザー降りの雨では人は十中八九傘をさすため

       B「日差しが強い」と「傘をさす」⇒ Aに比べて因果は弱い

        ∴ 日差しが強ければ人は十中八九傘をさすとまでは言えないため

第2章 論理

 2-1 論理

  ・「論理構造」=ある主張(結論)が何らかの「根拠」に基づいて成立していること

  ・「論理」=根拠から主張(結論)を導き出す「思考プロセス」

  ✔ 論理構造が成立するための「2要件」

   1.「根拠」と「主張(結論)」という2つの命題が必要

   2.「根拠」と「主張(結論)」との間に「意味的関連性」が必要

    ※「意味的関連性」=論理によって2つの命題を繋ぐことができること

   ∴「論理構造」が成立するためには、

     「2つの命題が根拠と主張という関係で繋がれ得るものであること」が必要

  ✔ 「論理的」であること

  ・話を聞く人/読む人が明快に理解でき、「納得感」をもって受容できるような

   思考プロセスによって根拠から主張が導かれていること

    ∴ 形式上の論理性に加え、「納得感=主張の現実的妥当性」が必要

 2-2「論理展開」

  「論理」(=「推論」)を行う上での思考プロセスのこと

  cf) 「推論」

    思考により既存命題から「次段階の命題=主張(結論)」を導き出すこと

    ∴「既存命題」⇒ 「推論=論理展開」⇒ 「次段階の命題=主張(結論)」

  ✔ 推論の価値

  1.「確からしさ」=推論の内容が「多分正しい」と言えるかどうか

  2.「距離」=得られた結論が命題に対してどれだけ「新しい意味内容」を持つか

   例) ◯「今年の夏はとても暑かったのでビールがよく売れただろう」

  ※留意点

  2の「距離」が離れすぎてしまうと「納得感」が薄れやすい

   ⇒「距離の短い」論理展開(=思考プロセス)を繋いでいくことで納得性を高める 

   例)        [△納得感]                                      [◯納得感]

     「企業の実力主義が加速」     「企業の実力主義が加速」

          ↑                 ↑

     「若者の能力低下が進む」    「報酬の個別対応が全社化」   

                             ↑

                    「採用時の報酬の個別対応が進む」

                                ↑

                    「優秀な若者の獲得競争が苛烈に」

                                ↑

                     「優秀な若者の価値が高まる」

                                ↑

                     「若者の能力低下が進む」

 2-3 論理展開の方法論

  1.「演繹法

  2.「帰納法

  演繹法

   ・既存命題を「大前提」と照らし合わせ、「包含関係」が成立すると判断した

    命題を結論とする思考プロセス

   ・「演繹法」=「三段論法」

    ∴「既存命題」「大前提」「結論」という3つの命題が段階的に示されるため

    例)既存命題:「イワシ:魚類」(イワシは魚類に包含される)

       大前提:「魚類:セキツイ動物」(魚類はセキツイ動物に包含される)

       ⇒結論:「イワシ:セキツイ動物」

  ✔ 適切な「大前提」であるための2要件

   1.既存命題に含まれる「意味内容」を大前提の命題も含んでいること

   2.大前提の意味内容が「普遍的な妥当性」を有していること

    例)△普遍的妥当性

     既存命題:「A君は嘘をついた」

      大前提:「嘘をつくことは悪いことだ」・・・△普遍的妥当性

       結論:「A君は悪いことをした」

    ∴人を傷つけないための嘘もあるし、嘘により迷惑を被った者がいない

     とすれば必ずしもA君が悪いことをしたとはいえない

   ・普遍的妥当性を担保しやすいのは、数学的・科学的命題あるいは

    法律や制度に基づく命題が多い

  帰納法

  ・複数の対象を観察する中で「共通項」を見つけ、一般命題としての結論を

   導き出す思考プロセス

   例)複数の観察対象:「イワシ」「アンコウ」「金魚」「サケ」

     共通項:イワシもアンコウも金魚もサケも「魚」であり「エラ呼吸する」

     結論:「全ての魚はエラ呼吸する」

  ・帰納法の結論:サンプルの中だけで成立する共通項を命題として導き出す

   したがって、正しさは「どのくらい確からしいか」という所に帰着するため、

   その正しさの程度は「強い/弱い」で表現される

  ✔ 帰納法の結論の正しさを担保する2要件

   1.観察事象の「適切なサンプリング」

    ① 何らかの共通事項が成立するような命題を揃えること

    ②「一般化に妥当な事象」をサンプリングすること

     〈NG例〉

     ・サンプル数が過小すぎる

     ・特定の層に偏ったサンプリング

      例)インターネットによるアンケート調査

       ⇒若い年代のインターネット利用者層を強く反映した結果になりやすい

   2.共通事項の「抽出」

    〈抽出方法3段階〉

     1.観察事象における共通事項と非共通事項を仕分ける

     2.「非共通事項の中の」共通項を見つける

     3.1で得られた2つの共通事項と2の共通項を

       組み合わせて一般命題化する

    〈NG〉偶然の一致による共通項を一般命題化

     例)命題「アジ、アナゴ、アマダイが雨の日にたくさん釣れた」

       1.共通事項:①「雨の日に」②「たくさん釣れた」

        非共通事項:「アジ、アナゴ、アマダイ」

       2.非共通事項の中の共通項:「アのつく魚」

       3.「アのつく魚は雨の日にたくさん釣れる」⇒確からしくない

 2-4 「正しさ」の根拠

  ✔ 正しさ

   1.「客観的」正しさ:万人が認める現実的な正しさ=「真」

   2.「論理的」正しさ:演繹法等の論理展開の要件を満たしている事=「妥当」

    ※「妥当」だが「真」ではない/「真」であるが「妥当」でないケースも

    例)既存命題:「テングダケは毒キノコである」

       大前提:「毒キノコは食べられない」

        結論:「テングダケは食べられない」

      ⇒「妥当」だが「真」ではない

       ∴テングダケは毒抜きにして食べることができるから

  ✔ 正しい結論に至るための3要件

   1.命題が「ファクト」

    〈演繹〉既存命題と大前提の包含関係の判断が妥当

    〈帰納〉複数の観察対象の共通項の抽出方法が妥当

   2.命題構造が「ロジカル」

    〈演繹〉大前提が既存命題を包含していること

    〈帰納〉適切なサンプリングがされていること

   3.「ロジック」自体が妥当

    〈演繹〉既存命題と大前提が「ファクト」

    〈帰納〉観察対象が「ファクト」

    = 大命題:「現実的に正しいことだけが正しい」

  ✔ 「ファクト」と「ロジック」

   ・「ファクト」:ロジックを適用する対象の情報が現実的事実と言えること

   ・「ロジック」:論理展開が妥当であること

 

第3章 分析

 3-1 分析とは

  ・本質的な意味合い:分けて分かるための「実践作業」こと

   =「要素に分ける」こと

    cf) 思考:「頭の中で」分けて分かること

 ✔ 実践的分析の3要素

  1.何を分かるために分析するかという「分析目的」の存在

  2.データやグラフ等による「情報収集」の必要性

  3.分析目的を満たす「結論」を得ること

 3-2 分析作業

  ✔ 分析作業の4ステップ

   1.分析プロセスの設計

     設計における3要件

   ① 制約条件

    (1)内在的制約条件

    ・時間

       ・手間

       ・費用

    ∴ 情報収集にどのくらいの時間・費用を投入し手間をかけるのか

           (2)外在的制約条件

    ・目的

    ・期限

    ∴ 何のために分析するのか、いつまでに分析を終えなければならないか

   ②  作業計画

    (1) 収集すべき情報と収集方法

    (2) 情報分析・情報処理の手法

    (3) 担当者と所要時間および投入費用

   ③ アウトプットイメージ

                分析の結果、どのような成果が得られるかという具体的イメージ

           ※「情報収集:情報分析=50:50」のウェイトが理想

  2.情報収集

   ✔ 「情報」とは

    ・目的達成のための不確実性を減らすもの ⇔「ノイズ」

           ✔  情報の効用逓減性

       「結論」を出すのに十分な情報収集をした後に、さらに「追加」で

      有益な情報を集めたとしても、その効用は減少するということ

                 ∴「濃い」情報を必要最小限だけ集めることが大切

  3.情報分析

   ・分析するにあたって有用な手段=データの「グラフ化」

   (1) グラフ化の「効用」

    ・グラフ化することで「膨大なデータの持つ意味」の理解が容易に

   (2) グラフ化の「原則」

     ① 平面的に描ける「二次元」で表すこと

     ② 縦軸と横軸の2つの変数で表すこと

     ※例外:一部の円グラフや棒グラフは変数が1や3になることも

    ✔ 代表的なグラフ4種類

    ① 棒グラフ

                  「1つの変数」だけを量的データで表して比較する場合に有効

      例) 営業マン別の売上達成率

         変数1(売上達成率のみ) 

    ② 折れ線グラフ

     「2つの変数」を等しく表現する場合に有効

      例) 各国1人当たりGDPの推移

         変数:2(縦軸:1人当たりGDP/ 横軸:西暦年)

    ③ 点グラフ

                     点の分布・分散具合で相関関係の有無を表現できる

      例) 家計に占める食費の割合と一ヶ月の家計の総収入

    ④ 円グラフ

     「1つの変数」だけを量的データで表す場合に有効

  4.意味合いの抽出

    ✔ グラフの読み取り方

          ・グラフから「データの持つ意味合い」を読み取ることが重要

     データの持つ意味合い

     ① 規則性:パターン

      (1) 傾向:「時間の変化」と共に見られる規則性-増加or低下傾向

        例) わが社の売上率はこの10年間「低下傾向」にある

      (2) 相関:2つの変数の間に見られる「関係の規則性」

        例) 家計に占める食費の割合は、所得が増大するにつれて低下する

      ⇒「点グラフ」で表現すると多数の点が直線的に並んでいることがわかる

     ② 変化:規則性を破るもの。「1点」によって示される。

        「そこで何かが起きた」ことを表している

      (1) 突出値:傾向を「逸脱」した事象

        例) 一社だけずば抜けて高い成長率を達成している

                   (2) 変曲点:傾向や相関の「ターニングポイント」を示す点

        例) ある規模を超えた途端に生産性が低下した場合

3-3 合理的分析の手法

 ✔ 「イシューアナリシス」とは

  ・「 イシュー」:結論を左右する重要な論点

  ・「イシューアナリシス」:まず「イシュー」を設定し、情報収集/分析を

   その「イシュー」に絞り込むことによって結論を効率的に得ようとする分析手法 

 ✔ 「イシューアナリシス」の3ステップ

   ① イシューの設定

   「仮説」に基づき、結論を左右するような重要なイシューを「決め打ち」する

   〈Tips〉

    ■「フレームワーク」の活用

     分析領域をMECEに整理し、イシュー候補を棚卸しする必要がある

     ⇒分析領域を包括的にカバーするため「フレームワーク」を使う

     ・「フレームワーク」=物事を整理・分類するための思考の枠組み

    【代表的なフレームワーク3つ】

    (1) 3C

      ⅰ. Company(自社)

                      ⅱ. Customer(市場・顧客)

                      ⅲ. Competitor(競合)

    (2) 4P

      ⅰ. Product (製品)

      ⅱ. Price(価格)

      ⅲ. Place(場所)

      ⅳ. Promotion(広告宣伝)

    (3) 組織の3S:以下3つ+「Culture(組織風土)」で戦略立案する

      ⅰ. Structure(組織骨格)

      ⅱ. System(制度・ルール)

      ⅲ. Staffing(人材配置)

    ■ 合目的的性のマグニチュード:「真のイシューか否か」を測る判断基準

     課題がどれだけ目的に合った結論に寄与しうるか

    ⇒「様々なクライテリア」で状況を把握することが大切

     例) 「売上が低迷している要因」を分析する場合

      ⇒クライテリア別に「売上」を分解

     〈足し算による分解〉

     ⅰ. 【地域別】  売上=A地域+B地域+C地域

     ⅱ. 【製品別】  売上=X製品+Y製品+Z製品

     ⅲ. 【チャネル別】売上=コンビニ+百貨店+スーパー

     ⅳ. 【価格帯別】 売上=低価格品+中価格品+高価格品

     〈掛け算による分解〉

                  ⅰ. 売上=販売単価×販売個数

                  ⅱ. 売上=マーケットサイズ×自社のシェア

     ⅲ. 売上=客単価×顧客数

     ⅳ. 売上=営業マン1人あたり売上高×営業人数

  ② イシューツリーの作成:イシューを分解して構造化

   〈Tips〉「MECEな」イシュー展開

    例) メインイシュー:「わが社はX市場に進出すべきか」

     ⇒メインイシューに対し「MECEな」サブイシューになるよう分解

      (1) X市場は魅力的か

          ⇒ X市場の市場規模、成長性、収益性、競争の激しさなどを

                              調査し他の市場と比較することで判断が可能に

      (2) X市場進出は可能か

          ⇒ 必要な経営資源、要素技術、規制や許認可、協力会社の必要性

         などを含めて、X市場へ進出するために必要な条件と自社の

         経営資源や制約条件とを比べて、判断が下しやすくなる

      (3) X市場への進出は優先事項か

        ⇒ 分析目的の「再び成長軌道に乗るための施策」として

          X市場に進出すること以上に優先して取り組むべき対象が

          他には存在しないのか検討

     ⇒ イシューを分解することで、より具体的になり判断しやすくなる

   ③ 仮説の検証:設定したイシューに対しYES/NOの結論付けを行う

   〈Tips〉YES/NOが明確になるまで繰り返す

              明確にYES/NOと結論付けられない場合⇒ 明確にYES/NOと

                         言えるようになるまでイシュー(仮説)の再設定・再検証を繰り返す

     例) メインイシュー:「わが社はX市場に進出すべきか」

    ⇒「X市場への参入にはA社の持つ特許技術がどうしても必要」と判明

    ⇒ イシュー(仮説)を再検証

    ⇒ 新イシューⅰ「A社と提携することによりX市場に参入することは可能か」 

     新イシューⅱ「A社の特許技術の代替技術を早期に開発することにより、

            X市場に参入することは可能か」

    ⇒ 新イシュー(新仮説)を再検証

3-4 論理と心理

 人間が分析により判断する際、「心理=感情」の影響を免れ得ない

 「心理」の影響

 1.心理的バイアス:先入観により判断してしまうこと

   例) プラシーボ効果

     「よく効く薬」と聞くと、効能的にはまったく効果がなくても

      実際に熱が引いたり、胃痛が止んだりする現象

 2.執着心:正しいと確信できる結論に至るまで決して諦めないこと

   ⇒粘り強く分析を重ねることにより高いレベルの分析結果を

    もたらしてくれることも

 

*解説した書籍

www.amazon.co.jp

【書籍解説】『お金の大学』両@リベ大学長

✔ この本を「一言」で表すと

 一生お金に困らないための「5つの力」を培うことの出来る本

 

✔ 目次

 STEP0 基本

 STEP1「貯める」

 STEP2「稼ぐ」

 STEP3「増やす」

 STEP4「守る」

 STEP5「使う」

 

STEP0 基本

 経済的自由=生活費<資産所得

 ・資産所得:配当&利子/不動産所得

 【Tips】「生活費」を下げて、「資産所得」を増やす⇒ 経済的自由!

 

STEP1「貯める」

 「固定費」+「大きな支出」を見直す

✔6大固定費

 1.通信費

  「格安SIM」携帯に乗り換えよ!

 2.光熱費

  電力会社のシュミレーションサイトで比較!

enechange.jp

 3.保険

 「低確率・大損失」リスクのみ保険で備えればOK!それ以外は「貯金」で備えよ!

  ✔加入すべき保険

    (1)生命保険 (2)火災保険 (3)自動車保険

  ✔遺族年金

   妻

   子あり ⅰ一子  子供が18歳になるまで「月13~14万」

       ⅱ二子  18歳の子供が2人いる期間「月15万~16万」

   子なし ⅰ 40歳未満  「月5~6万」

       ⅱ 40歳~65歳 「月10万」(+α 中高年寡婦加算)   

       ⅲ 65歳以降  「月11~12万」

 4.家賃~賃貸物件~

  ✔ 家賃交渉

   ① ネットで今住んでいるマンションの間取りが同じ部屋の家賃を調べる

   ② 管理会社へ連絡!なかなか動いてくれない場合は大家さんに連絡

   ③ 2年に1回の更新時期に交渉

   例)使える言い回し

   「今の相場と同じ家賃にしてください。」

   「家賃を下げてくれたら長く住むつもりです。」

  ✔ 賃貸の退去費用

  「原状回復義務」の範囲でお金を支払えばいい

   原状回復:普通に生活していれば発生してしまう痛みや汚れ「以外で」

   物件に与えてしまったダメージを復旧すること。

  《Point》

   ①「経年劣化」は負担しなくていい

   例)畳の日焼け、経年による壁紙の黄ばみ、家具設置によるフローリングの凹み

   ② こちらの過失であっても「残存価格」を弁償すれば良い

          例えばクロスは新品でも6年で価値がゼロになる。

         ⇒たとえクロスを傷つけても6年住んでいれば負担しなくていい

    ★壁紙やフローリングは「破損箇所のみ」でOK。

  《交渉におけるTips》

   ① 解約申請書は自分で用意

    管理会社が用意したものだと相手に有利な条件が記載されてることが多いため

   「受け取ってない」と言われないよう、配達証明で送ること!

   ② 退去に関するやりとりは、「メール」や「録音」等で記録に残す

   ③ 部屋の状態を「写真」や「動画」等で記録に残す

   ④ 解約の精算書は金額に合意できるまで「サイン」や「支払い」をしないこと

   ⑤  退去立会いはしない方がベター

    ∴ 強引に解約の精算書へサインを求められることも多いため

     法律上は部屋の明け渡しに立ち会いは不要。

     解約予告期日までに退去申請をして、退去日に対面配達で鍵を返送すればOK

  ✔ 火災保険

www.hoken-minaoshi-lab.jp

 *補償内容は「破汚損」と「借家人賠償」付きがオススメ

  「破汚損」:「不足かつ突発的な事故(破損・汚損)」の略

   自宅内でのちょっとしたトラブルを補償。

   保険を使っても翌年以降の保険料には一切影響なし

   補償例)

    ・壁に物をぶつけてクロスを傷つけた

    ・ウッカリ物を落として洗面台を壊した

    ・子供が目を離した隙に落書きした

  ★修繕箇所が減ることで退去費用の圧縮にもつながる

 ✔ 引越費用

 〈Tips〉

  ① 大手の引越し業者の使わない

  ② 大手で相見積もりする

 〈+α〉

  ① 繁忙期(GW・年末・3~4月上旬)を避ける

  ② 作業時間帯を指定しない

  ③ 不用品を自分で処分する 

  ④ 自分で行える荷造りはできるだけ自分でする

 

5. 車

 ✔ 車購入

 「リセールバリュー」を意識して「これ以上は価格が落ちにくい物を買う」

  大衆車は新車でも3年後価値が「半分」に

  高級車はなかなか価値が落ちにくい=「リセールバリュー」が高い

  例)・新車のプリウス:300万Buy→150万Sell(実質負担:150万)

    ・新車のアルファード:700万Buy→600万Sell(実質負担:100万)

    ・中古の軽:50万Buy→30万Sell(実質負担:20万)

 

 自動車保険

 *「対人対物保険」だけ付保すればOK!「車両保険」は不要

 *年額35,000円保険料がちがう!!

 *保険を使えば等級が下がるため、修理代を後払いするようなもの。

  だから「かなり使うタイミングの少ない保険」なので付保不要。

www.bang.co.jp

6. 税金

 ✔ 2大巨頭

  1.所得税

   ・課税率:所得が多いほど課税率も高くなる(累進課税)

   ・支払方法:毎月の給与額から大まかに天引きされて、

         年末調整で支払いの過不足分が精算される(=先払い)

  2.住民税

   ・課税率:一律「10%」

   ・支払額・方法:「前年」の12ヶ月分の所得合計×10%が課税される(=後払い)

 

 ✔ 仕組み

 *「課税所得」から課税される

   課税所得=給与ー「控除」

   ∴「控除」を増やせば課税所得が減る(=節税になる)!

 

 ✔ 控除(約15種類)

  ■工夫次第で増やせる控除

  *扶養控除

   1.税金上の扶養

   ・扶養される人の年収が「103万円以下」

   ・扶養「する人」が得する

   ・配偶者控除が受けられる

   2.社会保険上の扶養

   ・扶養される人の年収が「130万円未満」

   ・扶養「される人」が得する

   ・自分で社会保険料(健康保険料と年金保険料)を払わなくて良い

  *生命保険料、地震保険料控除:「控除証明書」を保管しておくこと!

  *医療費控除:1年間の医療費が10万円超で対象となる

   ・インプラント、レーシック、不妊治療、市販薬代だけでなく、

    病院に移動するための電車やバスの交通費も対象となる

   ・「医療費明細書」を保管しておくこと!

  *ふるさと納税

   ・年収・家族構成により寄付上限額が異なるため、申込時に上限額をチェック。

   ・確定申告不要の「ワンストップ特例」で控除を受けるのがオススメ!

    ※元々確定申告が不要な給与所得者かつ1年間の寄付先が

     5自治体以内の場合のみ利用可能

www.furusato-tax.jp

 

 ✔事業所得で節税

  *メリット

   1.経費計上できる

   2.最大65万円の青色申告特別控除が受けられる

   3.副業分は「社会保険料」がかからない

   ★「売上ー経費ー控除(青色申告特別控除)=課税所得」

 

 ✔「経費」にできるもの

  ・自宅兼事務所の家賃

  ・電気代

  ・副業のために買ったパソコン

  ・セミナー参加代

  ・勉強するために買った本

  ・情報交換会のための飲み代とその交通費

 

 ✔青色特別申告控除

  *控除の要件

   1.複式簿記で記帳していること

   2.電子申告で確定申告していること

 

STEP2「稼ぐ」

 ✔収入

  1.給与所得:会社などに勤務して得る収入・・・生活&貯金に回す

  2. 事業所得:副業などの個人事業で得る収入・・・投資に回す

 ✔ 事業所得の副業バレを防ぐTips

  1. 確定申告時の書類の「住民税に関する事項」を「普通徴収」にする

   ・特別徴収:給与天引き

   ・普通徴収:自分で納めます

  2. 提出後に市区町村に「普通徴収」になっているか必ず確認

 

 ✔ 副業

  * 概要

   ・メルカリやヤフオクで家の不用品を売る

   ・ハンドメイド通販サイトで作品を販売する

    例) minne(ミンネ)・Creema(クリーマ)

   ・スキル販売サイトで仕事を受注する

    例) ココナラ・ランサーズ

   ・SNS発信・・・「発信力」が鍛えられる、副業を始める際に有利

    〈Tips〉「相手目線に立った」配信を意識

  * 副業8選

  1.せどり:安く仕入れて高く売って「利ざや」を稼ぐ

youtu.be

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  2.プログラミング

   無料の学習サイトで学べる!

   例)「Progate(プロゲート)」「ドットインストール」「Schoo(スクー)」

youtu.be

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  3.ウェブデザイン

youtu.be

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  4.動画編集

youtu.be

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  5.ハンドメイド

youtu.be

  6.アフィリエイトブログ

youtu.be

youtu.be

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  7.Youtube

youtu.be

  8.デジタルコンテンツ販売

 

STEP3「増やす」

 ✔「生活防衛資金」を確保すること

 働けなくなったり、投資で失敗しても食いつないでいけるだけの資金

 〈目安〉会社員:生活費半年分、自営業:1年分

 ✔ 投資の「相場」

  年利5%~7%

 ✔ 投資商品

  1.株式:株式会社が資金調達のために発行する「証券」のこと

   ・長期的な期待利回り:年利3.9%~7.5%

   ・ハイリスク、ハイリターン

   ・インフレに強い

   ・値下がりリスク、為替リスクあり

  2.債権:国・地方公共団体・会社が資金調達のために発行する「借用書」

   ・ローリスク・ローリターン

   ・長期的な期待利回り:年利0.3%~4.2%

   ・値下がりリスク、為替リスクあり

     ①  国債:国が発行するもの

     ② 社債:会社が発行するもの

     ③ 地方債:地方公共団体が発行するもの 

  3.不動産

  4.コモディティ(商品)・・・エネルギ-、貴金属(金・銀・プラチナ)、穀物など

   ・長期的な期待利回り:年利1.3%

  5.外貨預金・・・ドル、ユーロ、トルコリラなど

   ・長期的な期待利回り:2%(米ドルなど)

 投資信託(ファンド)

  たくさんの投資家から集めたお金を運用のプロが代わりに投資・運用する商品

  例えるなら...リンゴ農家が出資者からお金を集め、

  そのお金でリンゴ農園を運営し、収穫したリンゴを出資者に分ける仕組み

  ・プロが運用してくれる

  ・少額から購入可能!

  ・運用手数料が発生 

  ・NOT元本保証

 インデックス投資

  日経平均TOPIX(東証株価指数)、ダウ平均といった「指数」と同じ値動きを

  目指す投資方法のこと

  ★「ドルコスト平均法」で買うのがベター

   「ドルコスト平均法」:毎月定額で買う方法

   時期を分散して買うことでリスクを最小限に抑えることが可能

 1.インデックスファンド:指数に「連動する」ファンド

  ・少額から分散投資ができる

  ・運用手数料が安い

  ★イチオシ:「S&P500」連動型のインデックスファンド

   ∴ アメリカ株は基本右肩上がりだから

   例)「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」

     ・信託報酬が安い

     ・買付時の手数料が無料 

 2.アクティブファンド:指数に「勝とうとする」ファンド

  ・1より良い成績を収められる

 ✔ 投資用口座

  1.一般口座・特定口座

   ・課税:運用利益の20%

   ・お金を受け取る時:非課税

  2.つみたてNISA

   ・運用利益が非課税

   ・投資上限額:40万円/年

   ・運用できる期間:20年

   ・運用できる商品:投資信託(一部)・ETF

   ・お金を受け取る時:非課税 

  3.NISA

   ・運用利益が非課税

   ・投資上限額:120万円/年

   ・運用できる期間:5年(最長10年)

   ・運用できる商品:株・投資信託ETFREIT

   ・お金を受け取る時:非課税

  4.iDeCo

   ・投資上限額:14万~81万/年

   ・運用利益が非課税

   ・運用できる商品:定期預金・投資信託・保険

   ・運用できる期間:原則最長60歳まで

   ・60歳まで引き出し不可能

   ・口座開設手数料:2,829円

   ・口座管理手数料:2,000円~7,000円

   ・お金を受け取る時:原則課税(一部控除あり)

 ✔ インデックスファンドの取り崩し戦略

 *「4%ルール」

  1.「引退時」の資産残高×4%を「定額」で取り崩し続ける

  2.「毎年」の資産残高×4%を「定率」で取り崩し続ける

 * トリニティ・スタディ

  運用しながら取り崩すと資産は長生きすることが立証された研究

  ・1926~1995年の70年間を対象

  ・ポートフォリオ 株式:債券=50%:50%

  ・取り崩し率:4%

  ・30年後に資産が残っている確率:96%

 ✔ 高配当株

  ・配当金が完全ほったらかしでもらえる

  ・株価の下落局面でも現金収入が得られる

  ・成熟企業なため、株価の成長が見込みづらい

  ・リスクと配当利回りの高さは連動するため要注意

 ✔ 連続増配株

  毎年「増配」する企業の株式

  ※増配:企業が株主に支払う配当金の金額をアップさせること

  ex) P&G、3M、ジョンソン&ジョンソン

  *「配当貴族指数」:連続増配企業を集めた指数

   配当金+値上がり益を含めたトータルリターンはS&Pに勝っている

   というデータもある!!

  *Tips

   小型株、割安株、クオリティ株を上手く組み合わせて好成績を目指す

   ・小型株:時価総額の小さい会社

   ・割安株:割安に放置されている会社

   ・クオリティ株:高財務体質の会社

 

STEP4「守る」

 「詐欺」「被災」「盗難」「浪費」「インフレ」等からお金を守る力をつけよ!

 

STEP5「使う」

 「良いお金の使い方」をしよう

 一例)

 ・寄付・プレゼント

 ・時間を買う・・・時短家電、家事代行など

 ・自己投資・・・リカレント教育、新しいスキルを身につける

 

*解説した書籍

www.amazon.co.jp

【書籍解説】『一週間であなたの肌は変わります』 石井 美保

✔この本を「一言」で表すと

乾燥、ほうれい線、毛穴知らずの「美肌」作りを教えてくれる本

 

✔Keywords

・摩擦ゼロ洗顔

・毎朝20分保湿(洗顔~日焼け止めまで)

・肌アイロン(薬指&小指)

 

✔「毎朝20分」保湿

洗顔~日焼け止めまで

・保湿=水分と油分の両輪で肌を柔らかく保つこと

・「水分:油分=7:3」が理想

 

洗顔(クレンジング)[0~3分]

★乾燥・吹き出物ケアの要!

洗顔

・「洗顔」も「クレンジング」も「すすぎ」も摩擦ゼロ

【手順】

(1) ピンポン玉3個分のへたらない濃密泡を手に取る

(2) 泡を2等分して両手に半量ずつのせる

(3) 「モフモフ押し洗い」

泡をクッションにしながら、肌に対して垂直に手を押す

 *オススメ

 ・アクセーヌ リセットウォッシュ ¥3,000

■クレンジング

・落ちにくいファンデーションを使用

  YES⇒「オイル」クレンジング

  NO⇒「ミルク」「フォーム」クレンジング

・「赤ちゃんの頭をなでる」やさしさでなじませる

*オススメ

・THREE クレンジングオイル ¥4,500・・・オイルクレンジング

・トリートメント クレンジング ミルク ¥3,000・・・ミルククレンジング

・パーフェクショネール クレンジングフォーム ¥4,280・・・フォームクレンジング

■すすぎ

・30℃の「ぬるま湯」でOFF

・「30回以上」すすぐ

【手順】

①正面10回

②頬・フェイスラインを左右5回ずつ

顔を横に向けて行う

③額5回・あご5回

④すすぎ残しを5回

フェイスラインや生え際までしっかり確認

■ふく

・「タオル」も摩擦ゼロへ

 *オススメ

  シルク超長綿リバーシルタオル ウォッシュタオル ¥2,300

■Special Care

角質ケア

正しい洗顔をしていても、化粧水が入りにくい場合効果的!

毛穴ケアの要でもある!

・「週1~2回」を目安に

・「額・鼻周り・フェイスライン・あご」を部分的にケアする

*オススメ

・FANCL ディープクリア洗顔パウダー ¥1,800

・CLARINS コンフォート オイル スクラブ(50g) ¥4,200

「炭酸」コスメ

コスメの効きが悪い時、代謝を上げるのに効果的!

 *オススメ

 ・ソフィーナiP ベースケアセラム ¥5,000

  肌の代謝・血流が促され、むくみ軽減+肌の透明感UP!

 ・ドクターメディオン スパオキシデュアルジェル ¥3,400

  高濃度の炭酸パック効果を実感できる

毛穴ケア

毛穴のつまりを取り、予防する 

 *オススメ

 ・ポア ピューリファイング エフェクターN ¥3,800・・・詰まりを「取る」

 ・ベネフィーク リセットクリア ¥3,800・・・詰まりを「予防」

 

✔ 化粧水[3~7分]

〈Tips〉約10回プレス塗りor3分間コットンパック

【10回プレス塗り】

500円玉大の量の化粧水を、手のひらに残るようになるまで重ね塗りする

【3分間コットンパック】

  (1) コットン2枚に化粧水をたっぷり浸す

  (2) それぞれ2枚に裂いて、両頬・額・顎にのせて3分間パックする

 

✔ 美容液[7~9分]

★毛穴・シワ・たるみケアの要!

 

✔ 乳液[9~14分]

・肌に水分&油分を補給

・一回につける量:500円玉より「一回り大きめ」

(1) 手のひら全体でのばして温める

(2) 肌を包み込むようにプレス塗り

 *オススメ

 ・ミノン アミノモイスト モイストチャージミルク ¥2,000ー敏感肌向け

 ・ルシェリ リンクルリペア エマルジョン ¥3,800

 

✔ クリーム[14~19分]

肌の表面をフタする役割。乾燥や紫外線から肌をガード。

★朝は夜の「1.5倍」の量つける

ハンドプレスして顔全体になじませたら「5分放置」

 *オススメ

 ・ALBION エクサージュディープデュウ クリーム ¥6,000

 ・コスメデコルテ プリム ラテ クリーム ¥4,500

 ・KANEBO フレッシュ デイ クリーム ¥6,000

 

✔ 日焼け止め[19~20分]

★エイジングケアの要!

・一年中つける

・SPF50を使うこと

・一回に使う量:パール粒大(直径1cm)

【手順】

(1) 顔の中心からスタンプ塗り

(2) スポンジで押さえて均一になじませる

 *オススメ

 ・ソフィーナiP UVレジストリック クリームSPF50+PA++++ ¥3,000

 ・ALBION スーパーUVカット インテンシブ デイクリームSPF50+PA++++ ¥10,000

 ・ファミュ トーンアップUVクリームSPF50 PA++++ ¥4,200

 

✔ 美白ケア

・インフィニティ アドバンストホワイト スティックXX ¥8,000

 濃いシミが薄く小さくなる

 *オススメ

 ・HAKU メラノフォーカス ¥10,000

  即効性あり!

 ・トランシーノ 薬用ホワイトニングエッセンスEX ¥4,500

 ・CLARINS ブライトプラス ブライトニング セラム ¥10,500

 

✔ 肌トラブル対策

〈症状〉

・ファンデ残り→クレンジングを見直す

・吹き出物→すすぎ不足/糖質摂りすぎ→30回すすぐ/糖質控える

・色素沈着/くすみ/かさつき→肌のこすり過ぎ/クレンジングに難あり

 →摩擦0洗顔/ミルククレンジングに変更

・シワ/たるみ/ほうれい線→保湿不足→毎朝20分保湿+肌アイロン

 

✔ シワ・たるみ・ほうれい線ケア

肌アイロン

衰えた顔の筋肉を鍛え直す

・毎朝、「乳液時」に行う

・薬指&小指を使う

★フェイスライン、ほうれい線に効果あり!

【方法】

(1) 左手を右こめかみにあて、右のほうれい線が薄くなるくらいに引き上げてキープ

右手の薬指と小指をほうれい線から顎にかけてあて、もたつく肉をすくう

(2) もたつく肉をこめかみまでやさしく流す

薬指と小指の中におさめた肉を逃さないように、こめこみまでスライド。こめかみに

移動してきたお肉を左手でおさえ直す。

(3) 左右10回ずつ繰り返す。

②表情筋を鍛える

〈Tips〉いういう体操

【手順】

 (1) 顔全体を大きく動かして「い」と発音。

  口角は引き上げて笑顔をつくるようにするとGOOD!

 (2) 口を思いっきりすぼめて「う」と発音

 (3)「顔の筋肉が疲れてくるまで」①と②を繰り返す

 *おすすめシワ対策

 ・インフィニティ インテンシブ リンクルセラム ¥11,000

 ・オルビス リンクルホワイトエッセンス ¥4,500

 

✔インナービューティー

・水は1日「1.5L」摂取

・オイルで「オメガ3&9」を摂取

 *オススメ

 ・HARUKA アーモンドミルクラテ ¥160・・・オメガ9

 ・プレミアム エキストラバージン カメリナオイル ¥3,800・・・オメガ3&9

 ・フレスコ ピスタチオオイル ¥3,900・・・オメガ9

・3日間何も塗らない「肌断食」

 (1) メイクしない

 (2) 泡洗顔のみ

 (3) 食事はスープメイン(胃腸を休める)

 (4) 水は1日「2L」に

 

*解説した書籍

www.amazon.co.jp