学びの日誌

キャリア,書籍解説,トレンドなど。琴線に触れたこと、したためます。

【書籍解説】『東大思考』 西岡 壱誠

✔ この本を「一言」で表すと

 東大生に共通する「5つの思考法」が身につく本

 

✔ 結論

  全ての思考法が体得する鍵は「日常の解像度を上げる」ことにある!

 

✔ 目次

PART1 地頭力

 Chapter0ー地頭は日常生活で作られる

 Chapter1ー原因思考

 Chapter2ー上流思考

 Chapter3ー目的思考

 Chapter4ー裏側思考

 Chapter5ー本質思考 

PART2 東大思考~実践編~

 Chapter0ー東大思考のメリット

 Chapter1-原因思考

 Chapter2ー上流思考

 Chapter3-目的思考

 Chapter4ー裏側思考

 Chapter5ー本質思考

巻末 東大思考のポイントー考える技術×地頭力

 

PART1 地頭力

 Chapter0ー地頭は日常生活で作られる

  ✔ 「日常の解像度」を上げる

   ・「 日常生活の全て」を学びに活かし、新しい知識をどんどん吸収

          例) 英語を上達させるには

      アナウンス、看板、メニュー、企業名、商品名...といった

      「日常目にする英語」を聞き逃さず(見逃さず)「意識」する 

   ・全てをよく観察し「なぜ?」という疑問をもつ

     例) 「青汁」、信号機の「青」

      ⇒実際は「緑」なのになぜ青と表現?

      【平安時代の名残説】

       当時色を表す表現が「赤」「青」「白」「黒」の4つしかなかった

       ⇒「緑」は青の一種にカウントされ、その名残が今でも残っている

 Chapter1ー原因思考

  ✔ 知識を「関連付け」「変換」して記憶する

          ⇒ 覚える内容を最小限に

    ※「関連付け」=「理由が同じもの」を整理すること

     例) カーネル・サンダース

        カーネル(colonel)=「大佐」

                     ⇒カーネル・サンダース=サンダース大佐

                   例) uni=「1つ」

       ・unique:ただ「1つ」の個性

       ・unite:2つのものを「1つ」にする

       ・uniform:「1つ」の服に統一する

  ✔ 原因思考

   原因を理解しようとする思考法

   この思考法ができると「暗記しなくても記憶できるようになる

  ✔ 「原因探し」5ステップ

   ① 記憶したい対象を探す

   ② ①において、特徴的な数字・言葉をピックアップ

   ③ ②でピックアップしたものについての「疑問」を考える

   ④ ③の背景を調べる           

   ⑤ ③・④の原因を探す

    例) ①記憶したい対象「term」

       ②「term」=「期間」「関係」

       ③「期間」と「関係」..なんで1つの英単語で意味が全然違うのかな?

       ④ そもそも「term」ってどういう意味?

            ⑤「term」=「範囲の限定」

         時間を「限定」⇒「期間」、人と人との間柄を「限定」⇒「関係」 

  ✔ 「関連付け」5ステップ

   ① 「原因」を探す-ラベル探し

   ②  一番上に「原因」を設定-ラベル貼り

   ③ 「原因」から派生する「結果」を探す

   ④ 「原因」と「結果」をつなげる

   ⑤ ③について他にも同様の「結果」がないか探し続ける           

      例) ②「uni=1」

                 ③「uni=1」から派生するもの...「uniform」とか?

      ④「uniform」は服を「1つ」に統一するもの。

         だから「uniform」は「uni=1」から派生したもの!

         ⑤「uni=1」から派生するもの他にないかな?

           「unite」「universal」「unique」とかかな。

 Chapter2ー上流思考

  ✔ 上流思考=「そもそも」を考える力

    具体的な内容に至る前の「上流=前提・背景」を知る力

    この思考法ができると「簡潔に話をまとめることができるようになる

  ✔ 要約

    要約=上流(経緯・背景)+中身+下流(結論)

   例) 本

     ■上流:文章の最初

      ・この本を書くに至った経緯

      ~上流と下流をつなげるための中身~

     ■下流:文章の最後

      ・この本の結論

      ・この本を読んだ人にとってほしいアクションは何か

  ✔ 「流れ探し」3ステップ

    ① 要約したいこと、背景を知りたいことを探す

    ② 言葉を定義する(A) or 「そもそも」何なのか、どうしてなのかを探る(B)

    ③ 上流にある情報をまとめる

    例) ①     アメリカ・ヴァージニア州で銃の乱射事件があった

       ②-B そもそも、なぜ銃の乱射事件が起こるのか?

       ③     アメリカは銃を持つことが規制されていない「銃社会」だから、

           民間人が簡単に銃を持つことができる

             例)   ①    日本は産業の空洞化が発生している

                     ②-A 「産業の空洞化」って何?

       →日本の企業が日本から海外に工場を移転する結果、

        日本の産業が衰退してしまうこと

                     ②-B そもそもなぜ海外に工場を作るの?

       →海外の方が人件費が安く、税制上のメリットもあるから

      ③ 「人件費・税制上のメリット」も大きいので、日本から海外に工場を

         移転する場合が多い。

   ✔ 要約づくり4ステップ

    ① 「流れ探し」を完了させ、可能なら文章にしてメモしておく

    ② 「流れ探し」で見つけた上流の中から、「キーワード」のみを抽出する

    ③ 「キーワード」と要約したい事項とをつなぎ合わせる

      列挙したキーワードについて色々な角度から調べ、要約したい事と

      つながる内容がないか探す。

    ④ つながった「キーワード」を使って上流の説明をしつつ、事項を説明する

     「具体例」や「数字」を省き「コアな情報」のみ残して「要約」する。

          例) ② 「人件費」「税制上のメリット」

        ③  人件費:「人に雇う」際にかかるお金。雇用する際の賃金水準。

         先進国では高く、「発展途上国では安くなる」場合が多い。

              税制上のメリット:国に対して企業が支払う法人税をはじめとする

         様々な「税金が安くなる」などの優遇措置が受けられること。

                        ④ 「産業の空洞化とは、海外の方が安く人を雇える上に税金も安くなる 

          場合が多いので、外国に工場などを移転する企業が増えて、日本の

                                産業が低迷すること」

 Chapter3ー目的思考

  ✔ 目的思考

    目的の解像度を高める手法

   この思考法ができると「人に上手く話を伝えられるようになる

  ✔ 「説明力」を鍛えるには

   「例え話」等交えながら、「相手が既に知っている知識」と結びつけて話す

  ✔ 「理解力」を鍛えるには

    知らない事柄について、「自分が知っている知識」と結びつけて考える

  ✔  「目的探し」4ステップ

    ① 話したい、説明したいことを決める

    ② 「ゴール」設定。「何が伝われば、何が解決すれば良いか」を決める

    ③ 「ゴール」から逆算して「目的」を考える

    ④ 「数字」や「期限」等の「目標」を設定することで目的をより具体化させる

    例1) ①「人の評価」に対する話がしたい

         ② ゴール:「人の評価なんて気にしていても意味がない」と伝える。

      ③ 目的:「評価が後世になって変化した偉人のエピソード」を紹介する。

      ④ 目標:「評価が後世になって変化した偉人のエピソード」を3つ以上探す

   例2)  ① 就活で「自分の大学生活」に関する文章を書きたい 。

      ② ゴール:「様々な活動を通して自分が成長できた」と伝える。

      ③ 目的:「自分の成長につながった出来事」を紹介する。

      ④ 目標:「自分の成長につながった出来事」を2つ以上探し、

          自分がどんな活動をしていたのかも踏まえて伝える。

  ✔ 「手段選び」4ステップ

   ① 目的を設定。

   ② 目的分解。その目的に含まれる言葉を「抽出」する

   ③ ②で抽出した「言葉」や「イラスト」を書き留めておき、「これを説明

     するのに良い例えがないか」定期的に探す。

           ④ 見つけた例をメモ書きする。また、文章を読んでいて「いいな」と思った

     例があるときもメモに残す。

  例)  ①「何事においても、応用より基礎のほうが重要だ」と伝えたい。

      ② 「基礎」「応用」

              ③ 難しいことに挑戦するよりも先に、基礎となる基礎を固める方がいい、

     ということを表す例・言葉を探す。

      ④ 「初心忘るべからず」(どんなに前に進んでも、最初のところが大事だよ、

      という意味のことわざ)

      「砂上の楼閣」(足場が悪いと、その上に積木は置けない)

 Chapter4ー目的思考

  ✔ この思考法ができると「他人が思いつかないアイデアを生み出せるようになる

  ✔ 「一を聞いて十を知る」

     「物の見方」を10個持っている。一つの考え・立場に縛られずに物事を

    考えられること。

  ✔ 「発想力」

    たくさんの「目の付けどころ」を持っていること

    立場を変えたり、他の情報と組み合わせることでたくさんの視点を得る

    例) 賛成/反対という「二項対立」、経済的/倫理的という「対立軸」

  ✔ 「裏側探し」5ステップ

     ① 裏側を考えたい事を1つ決める

     ② その物事について肯定/否定どちらの立場か決める

     ③ 肯定的な立場なら肯定する理由を、否定的な立場なら否定する理由を列挙

     ④ 自分と反対の立場を支持する理由を列挙

     ⑤ 賛成/反対以外の対立軸や別の切り口を考えてみる

     第3の道(中道・条件付きの賛成/反対など)や経済的、法的な対立軸など

     例) ① 「2000年度以降、小学5年生から英語が必修に。これについて賛成か

         反対か述べよ」

                        ② 「賛成」の立場をとってみる

                        ③ 【賛成する理由】

        ・グローバル化が進む現代社会において、英語を早期に学び始める

         ことは急務

        ・早く英語を学ぶことができれば、その分英語の習得も早くなり

         これからの時代に求められる人材になれる

        ④ 【反対する理由】

        ・まずは日本語をきちんと習得しないと英語の習得も遅くなる

        ・生徒の勉強時間が伸びてしまい課外活動の時間がなくなってしまう

        ⑤ 小学5年生からが適切なのか?小学6年生からでもいいかもしれない

        し、小学3年生から始めたほうがいいかもしれない。いつの時期から

        がいいのか?

  ✔ 「視点探し」4ステップ

     ① テーマを1つ選ぶ

     ② その物事を調べて、どういう立場が存在するのかを考える-視点調べ

     ③ その立場の意見を3つに分けて列挙する-視点選び

     ④ どの視点が自分にとって一番良いと思ったのか「結論づける」    

    例)   ① 「英語学習を小学5年生からに早めていいのか?」

      ②  ■肯定/否定

         ■急進/穏健

         ・もっと早くに始めるべきだった

         ・もっとゆっくり整備すべきだった

         ■指導者側/生徒側

         ・英語を教えられる教員が不足してるのでは

         ・生徒の負担が大きいのでは

         ■教育学/社会学

         ・教育学的な見地から言えば、英語を習得するためには、

          その前に日本語の習得が不可欠なのでは

         ・社会学的な見地から言えば、それだけ英語が重視されている

          世の中なのだと世間にインパクトを持って発表できるのでは

      ④ 教育学的な観点の「英語を習得するためには、その前に日本語の習得が

        不可欠なのでよくない」がもっともよく理解できるし、それが本当なら

        時間の無駄になってしまうので、辞めたほうが良いと考える。

  Chapter5ー本質思考

   ✔ ミクロとマクロ

    ・ミクロ:「原因」や「数字や割合を付した詳細」について考えること

      -原因思考(Chapter1)・目的思考(Chapter3)

     ・マクロ:事象の「背景」や見方を変えて考えること

      ー上流思考(Chapter2)・裏側思考(Chapter4)

   ✔ 本質思考  

    「物事の核」を捉える力。物事のマクロとミクロを見ることで本質をつかめる

     この思考法ができると「難解な問題を解決できるようになる

   ✔ 本質探し3ステップ

    ① ミクロ化・マクロ化

    ② ミクロとマクロ寄りの言説をつなげて、1つの文章にする

    ③ ②の文章を短くしたり、「1ワード」で表してみる

     例) 「フランス革命の本質とは」

       ① マクロ1:世界史の転換点

         マクロ2:フランスで発生した、市民が王政を打倒した革命のこと

         ミクロ1:フランスで起こった、被支配者層である市民が支配する

             側の王政を倒した出来事

         ミクロ2:1789年にフランスで勃発した、市民を支配する絶対王政

             が打倒されて市民主導による政治を行う社会を形成する

             契機となった出来事

       ② 「フランスで起こった、市民が絶対王政を打倒して市民主導の社会

         を作った、世界史における転換点」

       ③ 市民主導の社会=共和制

        「共和制が誕生した、世界史上の転換点」

   ✔「 本質つなぎ」4ステップ

    ① 「本質だ」と思う情報を探す

    ② 本質の背景、定義、具体例を考えるなど、咀嚼して考えるために調べる

    ③ 本等を読んで、本質につながるポイントを探す。 

    ④ その本質が身の回りのことや他の学問分野とどのように結びつくか調べる

     例)  ①「代数とは数字を文字で代用することである」

       ② 数字=数。1,2,3など。

              文字=x,y,zなどの、数字でない記号。

                       ③ 関数や2次方程式は「数字を文字で代用する」試み。

       ④ コンピュータ言語は「コンピュータに指令するために

        使われる、日常語の『代わり』の言葉」

 

PART2 東大思考~実践編~

 Chapter0ー東大思考のメリット

  ✔ 「わかる」から「できる」を目指す

   日常の生活を送る中で、東大思考を「実践」し続けて「できる」を目指す

 Chapter1ー原因思考

  ✔ 原因思考

            ① 原因探し

    ② 関連づけ

  ✔ 原因探し~ケース事例~

   ■ケース:社長からメールで以下のお達しあり

       「会議に出席する際は、【ABCの3原則】を覚えて臨むように」

    ① 記憶したい対象:【ABCの3原則】

               ・「A=alternative(代替)」

    ・「B=betterment(改善)」

    ・「C=change(変化)」

    ② 特徴的な言葉:「代替」「改善」「変化」

    ③ 問いを立てる:「社長はなぜこの3原則を求めているのか」

            ④ 背景を知る:メールを発信された要因は「会議での発言が文句ばかりで

    プロジェクトが進まない」ことを問題視していると記載あり。

      すなわち、ここでいう「代替」とは「代案」であることが読み取れる。

 ✔ 関連づけ~ケース事例~

   ① 上記ケースの3原則の原因は

     「会議での発言が文句ばかりで、プロジェクトが進まない」というもの

   ② 関連探し

    ・betterment(改善):他人のアイデアを批判するのではなく、より良くする

     アイデアを出そうとすること

    ・change(変化):他人の意見に対し、具体的にどういった点が問題で、

     どのように変化させればいいのかを考えること。

   ③ 関連づけ

    ②の2つはどちらも「相手の意見を否定せず、その意見をベースにして

    話を進めていくこと」 

    ★原因思考を突き詰めると「上流」に至る

    ・本ケースの上流=「文句を言わないこと」

 Chapter2ー上流思考

  ✔ 上流思考

   上流を探せば「要点」を押さえたものになる

    ① 流れ探し 

    ② 要約づくり

  ✔ 流れ探し~ケース事例~

    営業の心得を部下に下記のように伝えるとしたら?どこを直せば伝わる?

    ・クライエントに実際に会え!

    ・クライエントと積極的に雑談せよ!

    ・実際にクライエントと同じ行動を取れ!

    ・常にクライエントの側に立って考えよ!

    ・クライエントの生活・ビジネスに足りない部分を考えよ!

    ① 言葉の定義探し

    ・本ケースにおける「雑談」=相手のビジネスを把握するために必要となる

     「ビジネスの雑談」

    ② そもそも探し

     ・「そもそも営業の心得は何のためにあるのか?」

      → クライエントの「需要」を把握するためにある!

    ③ 流れ探し

    ・要約したい事の上流にあるものを考える

    ・「営業の心得」の上流にあるもの:「クライエントの需要を把握すること」

  ✔ 要約づくり~ケース事例~

    ① 上流探し

       上流におけるキーワード:「需要を把握する」

    ② つなぎ合わせ

            「需要を把握する」と「既存の営業の心得5つ」とをつなげて考える

     心得の内容は以下の2つに区分できる

      ・会ってすること  

      ・相手の立場に立ってすること

       ③ 要約づくり

     本ケースにおける営業の心得を「要約」すると

     ・「実際に会って話して、クライエントの需要を探る」

     ・「相手の立場に立ち、相手と同じ行動を取ることで、相手の

      欲しいものが何かを考える」

 Chapter3ー目的思考

  ✔ 目的思考

   ① 目的探し

   ② 手段選び

  ✔ 目的探し~ケース事例~

   ケース:あなたは飲食店の店長です。お客さんの居心地の良い店作りのため、

   「お客さんにどんどんお茶を注ぐように」と従業員に指示するも

    なかなか指示通りに動いてもらえない。どうしたらもっとお茶を注いで

    くれるようになるか考えよ。

   ① ゴール設定

     ・相手に「何を伝えたいか」「何を解決したいか」

     ・ゴール:「コップのお茶が空にならないお店を目指す」

   ② 目的選び

    ・ゴールから逆算して何を「目的」として伝えるべきか考える

    ・目的:「お客さんがお茶を飲み干したタイミングでお茶を注ぐ」よう

     従業員に指示する

   ③ 目標づくり

    ・目的の中に数字・期限に基づいた目標を盛り込み、より具体化させる

    ・「お客さんがコップを45度以上に傾けたらお茶を注ぐ」よう指示する  

  ✔ 手段選び  

   ① 目的づくり

    ・目的:「お客さんがお茶を飲み干したタイミングでお茶を注ぎに行くことで

     お客さんのコップが空にならないお店を目指す」

   ② 目的の中からキーワード・要素を抽出 

    ・要素:「コップのお茶が空にならない」

   ③ たとえ探し

    ・「いつもお客さんのために行動している」ものの「例え」を探す

      いつもお客さんのために行動→「ディズニーランド」「ホテルマン」

    ・「ディズニーランドのようなお店!」

     「ホテルマンのような従業員になろう!」と例えなら伝わりやすいかも!

  Chapter4ー裏側思考

   ブレインストーミング

    批判なしで、とりあえずたくさんのアイデアを出すことを目的に発言する場

   ✔ 裏側思考

    ① 裏側探し

    ② 視点探し

   ✔ 裏側探し~テーマ事例~

    テーマ:「新型コロナウイルス後の新しいビジネスチャンスのアイデア

    思いつく限り考えよ」

     ① テーマについて肯定/否定の立場を明確にする

      新型コロナウイルスの一件に否定的な立場をとってみる

     ② 新型コロナウイルスのデメリット

      ・経済活動が止まってしまった

      ・外出自粛により人と会うのが制限された

     ③ 肯定的な立場をとってみる

      ・オンラインのミーティングや授業が進展 

      ・ウーバーイーツのような宅配サービスやテイクアウトを

       支援するビジネスが発展

   ✔ 視点探し~ケース事例~

    ① 視点調べ

     ・アフターコロナ/ウィズコロナ

     ・急進派/穏健派

     ・業種による捉え方の違い

    ② 視点選び:アイデア出し

     ・アフラーコロナ

      例) やっと帰省解禁した人に提案する特別なお土産

     ・ウィズコロナ

      例) 企業へのIT化支援、ソーシャルディスタンスのための商材開発

     ・急進派

      例) YouTubeへの参入、在宅ワーカーのためのインフラ販売

  Chapter5ー本質思考

   ✔ 本質思考

     ① 本質探し

     ② 本質つなぎ

   ✔ 本質探し~テーマ事例~

    テーマ:現在コンサルティング会社に勤務。2年目以降も契約継続してくれる

    クライエントが少ないという課題を抱えている。クライエントから話を聞くと

    「金額は高くないし、良いアドバイスももらえたけど、1年で十分かな」

    「支払った料金に見合ったアドバイスは得られたけど、これ以上は

     いらないかな」とのこと。どのクライエントも「ある程度は満足できた

     けど、もう1年はちょっと...」という態度。どうすれば契約継続率を

                高められるか?

     ① ミクロ化・マクロ化

      ■ミクロで考える-「原因思考」「目的思考」

      *「原因思考」

       【継続率が低い原因】

       ・1年契約としては対価に見合っているが、2年契約としては

        対価に見合っていない

      *「目的思考」

      ・「継続率を高める」ことを目的に設定

       → 契約を更新してもらうためのメリットが提示できていない 

       【契約更新してもらうためのアイデア】 

                             ① 2年目からは安くなるプラン

        ② 2年目だからこそできるアドバイス

     ■マクロで考えるー「上流思考」「裏側思考」

      *「上流思考」

                        【上流にある問題】

        ① 顧客との信頼関係が築けていない

        ② 質が低い

      *「裏側思考」

        ・そもそも「継続率が低い」のは問題なのか?

        ・「2年目以降は自走できるようになっている」としたら顧客のために

         なっているはず

        ⇒ 2年目以降は顧客が自走できるようみっちりコンサルティングを行う 

      【継続率が低い理由】

       ⅰ.1年契約としては対価に見合っているが、2年契約として考える

         には対価に見合っていないから

       ⅱ.2年目以降の更新を促すメリットを提示できていないから

       ⅲ.顧客との信頼関係が築けていないため

       ⅳ.質が低いため

       ⅴ.2年目以降はクライエント自身で出来るようになっているから

     ② ミクロとマクロをつなぎ合わせる

      ・ⅰとⅳをつなぎ合わせる

      「1年契約としては対価に見合っているが、2年契約として考えるには質が

       低いから継続率が低い」

     ③ 本質化

      ・本質:「金額を超える質ではないから、継続率が低い」

   ✔ 本質つなぎ~テーマ事例~

    ① 本質を理解

     ・クライエントのメリットが大きかったら2年目以降も継続するはず。

    ② 学問とつなげる

    【「メリットが大きかったら継続し続ける」につながる考え方】

     ・「51対49の法則」:売り手と買い手で、買い手の方がほんの少し得を

               するようにしておくとビジネスが上手くいく

     ・「返報性の法則」:人間はもらったものは返さなければならないという

               意識が働く

    → 「メリットが大きかったらもう1年契約したくなる」という心理につながる

    ③ 生活とつなげる

     ・契約継続かどうかを判断する直前にプレゼントを贈ったり接待したりする

      ことが1つの解決策になりうる 

 

*解説した書籍

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