学びの日誌

キャリア,書籍解説,トレンドなど。琴線に触れたこと、したためます。

【キャリア】国家資格キャリアコンサルタントの資格を取得して思うこと

約半年間かけて勉強した、国家資格キャリアコンサルタントの試験に本日合格することができました。

まずはこれまで支えていただき、叱咤激励いただいた全ての方に心から感謝申し上げます。本当にありがとうございます!

ようやくスタート地点に立つことが出来たことに喜びと共に身の引き締まる思いです。

 

今後ご縁があってキャリコンとしての道を歩めるようになった時、決して初心を忘れることがないよう、改めて私がキャリコンを目指した理由をお話ししたいと思います。

拙い文章ですが、最後までお読みいただけると嬉しいです。

 

親友が活路を見出してくれたことも言わずもがななのですが、それと同じくらい私の原動力になったのは、「保険営業時代の原体験」が大きかったと思います。

その原体験いうのは、大クレームになったお客様からその後のやりとりを通じて「あなたに出会えてよかった」と言っていただけたことです。

誰かの話にしっかり耳を傾けることの大切さを身にしみて感じた、一生忘れられない経験です。

 

保険営業の仕事を5年ほどしていた時のことです。ある日お客様から1本のお電話が支店にかかってきました。

その女性のお客様は大層お怒りでいらっしゃいました。

なぜならそのお客様を担当していた前任者が引き継ぎや挨拶をせずに異動してしまったからです。

お電話で支店長と副支店長が4時間超お話ししたものの、お話だけでは埒があかず、しまいには「業務妨害になりますので、これ以上はお控えください!」と副支店長が逆ギレしてしまいさらに火に油を注いでしまう事態に。

その後私がお電話を代わることになりました。当然お電話だけではご納得いただくことは叶わず、「直接お詫びをさせてください。」となんとか直接お会いするお時間をいただけることになりました。

一人でお詫びに伺うことに一抹の不安を抱えていました。ただそれ以上に、お客様がお怒りなのはごもっともだと思っていました。信頼を裏切ってしまった。だから許してもらえないだろうけれど、誠心誠意謝ろうと思いました。

 

お伺いした時、ひたすらお客様のお話を聞いていました。前任の前の担当者も引き継ぎをせず支店を去った。でも前任の人が謝りに来て「次は必ず引き継ぎしますので、もう一度だけ信じていただけませんか」と言われて信じたのにまた裏切られた....何も言わずただひたすらお話を伺っていました。ただただ目の前にいる人の話に耳を傾けていました。

その末に私は「もう一度弊社そして前任者を信じてみようと思っていただいた。それなのに裏切られたことに非常に憤りを覚えられたのですよね...せっかく信じていただいたのにその気持ちを無下にしてしまい、本当に申し訳ありませんでした。」とお伝えしました。

その時、「ようやくちゃんと話を聞いてもらえた気がする」と言っていただきました。

その後も極力何度もお会いをして他愛のないお話をさせていただいたり、時には保険の手続きをさせていただくこともありました。

私の退職に伴い、後任を連れて挨拶にお伺いした際、「あなただけが私の思いを汲みとってくれた。あなたに会えてよかった。あなたは絶対に幸せになる人。」と言っていただきました。

 

「相手がどんな人であっても、話を受け止めてしっかり聞くことができる。それが私の持ち味なのかもしれない。」と思えた経験でした。

 

キャリコンの資格を知った時、私の持ち味を活かすことが出来るかもしれないと思い、資格取得を目指した結果、今日ようやくスタート地点に立つことが出来ました。

これからもこの原体験を忘れず、学びを大事に精進していきたいと思います。

 

次回はキャリアコンサルタント養成学校に通った時の苦悩や、キャリコンの勉強を通して巡り会えた人とのエピソードについて書き記したいと思います。