【書籍解説】『お金の大学』両@リベ大学長
✔ この本を「一言」で表すと
一生お金に困らないための「5つの力」を培うことの出来る本
✔ 目次
STEP0 基本
STEP1「貯める」
STEP2「稼ぐ」
STEP3「増やす」
STEP4「守る」
STEP5「使う」
STEP0 基本
経済的自由=生活費<資産所得
・資産所得:配当&利子/不動産所得
【Tips】「生活費」を下げて、「資産所得」を増やす⇒ 経済的自由!
STEP1「貯める」
「固定費」+「大きな支出」を見直す
✔6大固定費
1.通信費
「格安SIM」携帯に乗り換えよ!
2.光熱費
電力会社のシュミレーションサイトで比較!
3.保険
「低確率・大損失」リスクのみ保険で備えればOK!それ以外は「貯金」で備えよ!
✔加入すべき保険
(1)生命保険 (2)火災保険 (3)自動車保険
✔遺族年金
妻
子あり ⅰ一子 子供が18歳になるまで「月13~14万」
ⅱ二子 18歳の子供が2人いる期間「月15万~16万」
子なし ⅰ 40歳未満 「月5~6万」
ⅱ 40歳~65歳 「月10万」(+α 中高年寡婦加算)
ⅲ 65歳以降 「月11~12万」
4.家賃~賃貸物件~
✔ 家賃交渉
① ネットで今住んでいるマンションの間取りが同じ部屋の家賃を調べる
② 管理会社へ連絡!なかなか動いてくれない場合は大家さんに連絡
③ 2年に1回の更新時期に交渉
例)使える言い回し
「今の相場と同じ家賃にしてください。」
「家賃を下げてくれたら長く住むつもりです。」
✔ 賃貸の退去費用
「原状回復義務」の範囲でお金を支払えばいい
原状回復:普通に生活していれば発生してしまう痛みや汚れ「以外で」
物件に与えてしまったダメージを復旧すること。
《Point》
①「経年劣化」は負担しなくていい
例)畳の日焼け、経年による壁紙の黄ばみ、家具設置によるフローリングの凹み
② こちらの過失であっても「残存価格」を弁償すれば良い
例えばクロスは新品でも6年で価値がゼロになる。
⇒たとえクロスを傷つけても6年住んでいれば負担しなくていい
★壁紙やフローリングは「破損箇所のみ」でOK。
《交渉におけるTips》
① 解約申請書は自分で用意
管理会社が用意したものだと相手に有利な条件が記載されてることが多いため
「受け取ってない」と言われないよう、配達証明で送ること!
② 退去に関するやりとりは、「メール」や「録音」等で記録に残す
③ 部屋の状態を「写真」や「動画」等で記録に残す
④ 解約の精算書は金額に合意できるまで「サイン」や「支払い」をしないこと
⑤ 退去立会いはしない方がベター
∴ 強引に解約の精算書へサインを求められることも多いため
法律上は部屋の明け渡しに立ち会いは不要。
解約予告期日までに退去申請をして、退去日に対面配達で鍵を返送すればOK
✔ 火災保険
*補償内容は「破汚損」と「借家人賠償」付きがオススメ
「破汚損」:「不足かつ突発的な事故(破損・汚損)」の略
自宅内でのちょっとしたトラブルを補償。
保険を使っても翌年以降の保険料には一切影響なし
補償例)
・壁に物をぶつけてクロスを傷つけた
・ウッカリ物を落として洗面台を壊した
・子供が目を離した隙に落書きした
★修繕箇所が減ることで退去費用の圧縮にもつながる
✔ 引越費用
〈Tips〉
① 大手の引越し業者の使わない
② 大手で相見積もりする
〈+α〉
① 繁忙期(GW・年末・3~4月上旬)を避ける
② 作業時間帯を指定しない
③ 不用品を自分で処分する
④ 自分で行える荷造りはできるだけ自分でする
5. 車
✔ 車購入
「リセールバリュー」を意識して「これ以上は価格が落ちにくい物を買う」
大衆車は新車でも3年後価値が「半分」に
高級車はなかなか価値が落ちにくい=「リセールバリュー」が高い
例)・新車のプリウス:300万Buy→150万Sell(実質負担:150万)
・新車のアルファード:700万Buy→600万Sell(実質負担:100万)
・中古の軽:50万Buy→30万Sell(実質負担:20万)
✔ 自動車保険
*「対人対物保険」だけ付保すればOK!「車両保険」は不要
*年額35,000円保険料がちがう!!
*保険を使えば等級が下がるため、修理代を後払いするようなもの。
だから「かなり使うタイミングの少ない保険」なので付保不要。
6. 税金
✔ 2大巨頭
1.所得税
・課税率:所得が多いほど課税率も高くなる(累進課税)
・支払方法:毎月の給与額から大まかに天引きされて、
年末調整で支払いの過不足分が精算される(=先払い)
2.住民税
・課税率:一律「10%」
・支払額・方法:「前年」の12ヶ月分の所得合計×10%が課税される(=後払い)
✔ 仕組み
*「課税所得」から課税される
課税所得=給与ー「控除」
∴「控除」を増やせば課税所得が減る(=節税になる)!
✔ 控除(約15種類)
■工夫次第で増やせる控除
*扶養控除
1.税金上の扶養
・扶養される人の年収が「103万円以下」
・扶養「する人」が得する
・配偶者控除が受けられる
2.社会保険上の扶養
・扶養される人の年収が「130万円未満」
・扶養「される人」が得する
・自分で社会保険料(健康保険料と年金保険料)を払わなくて良い
*生命保険料、地震保険料控除:「控除証明書」を保管しておくこと!
*医療費控除:1年間の医療費が10万円超で対象となる
病院に移動するための電車やバスの交通費も対象となる
・「医療費明細書」を保管しておくこと!
・年収・家族構成により寄付上限額が異なるため、申込時に上限額をチェック。
・確定申告不要の「ワンストップ特例」で控除を受けるのがオススメ!
※元々確定申告が不要な給与所得者かつ1年間の寄付先が
5自治体以内の場合のみ利用可能
✔事業所得で節税
*メリット
1.経費計上できる
2.最大65万円の青色申告特別控除が受けられる
3.副業分は「社会保険料」がかからない
★「売上ー経費ー控除(青色申告特別控除)=課税所得」
✔「経費」にできるもの
・自宅兼事務所の家賃
・電気代
・副業のために買ったパソコン
・セミナー参加代
・勉強するために買った本
・情報交換会のための飲み代とその交通費
✔青色特別申告控除
*控除の要件
1.複式簿記で記帳していること
2.電子申告で確定申告していること
STEP2「稼ぐ」
✔収入
1.給与所得:会社などに勤務して得る収入・・・生活&貯金に回す
2. 事業所得:副業などの個人事業で得る収入・・・投資に回す
✔ 事業所得の副業バレを防ぐTips
1. 確定申告時の書類の「住民税に関する事項」を「普通徴収」にする
・特別徴収:給与天引き
・普通徴収:自分で納めます
2. 提出後に市区町村に「普通徴収」になっているか必ず確認
✔ 副業
* 概要
・メルカリやヤフオクで家の不用品を売る
・ハンドメイド通販サイトで作品を販売する
例) minne(ミンネ)・Creema(クリーマ)
・スキル販売サイトで仕事を受注する
例) ココナラ・ランサーズ
・SNS発信・・・「発信力」が鍛えられる、副業を始める際に有利
〈Tips〉「相手目線に立った」配信を意識
* 副業8選
2.プログラミング
無料の学習サイトで学べる!
例)「Progate(プロゲート)」「ドットインストール」「Schoo(スクー)」
3.ウェブデザイン
4.動画編集
5.ハンドメイド
6.アフィリエイトブログ
7.Youtube
8.デジタルコンテンツ販売
STEP3「増やす」
✔「生活防衛資金」を確保すること
働けなくなったり、投資で失敗しても食いつないでいけるだけの資金
〈目安〉会社員:生活費半年分、自営業:1年分
✔ 投資の「相場」
年利5%~7%
✔ 投資商品
1.株式:株式会社が資金調達のために発行する「証券」のこと
・長期的な期待利回り:年利3.9%~7.5%
・ハイリスク、ハイリターン
・インフレに強い
・値下がりリスク、為替リスクあり
2.債権:国・地方公共団体・会社が資金調達のために発行する「借用書」
・ローリスク・ローリターン
・長期的な期待利回り:年利0.3%~4.2%
・値下がりリスク、為替リスクあり
① 国債:国が発行するもの
② 社債:会社が発行するもの
③ 地方債:地方公共団体が発行するもの
3.不動産
4.コモディティ(商品)・・・エネルギ-、貴金属(金・銀・プラチナ)、穀物など
・長期的な期待利回り:年利1.3%
5.外貨預金・・・ドル、ユーロ、トルコリラなど
・長期的な期待利回り:2%(米ドルなど)
✔ 投資信託(ファンド)
たくさんの投資家から集めたお金を運用のプロが代わりに投資・運用する商品
例えるなら...リンゴ農家が出資者からお金を集め、
そのお金でリンゴ農園を運営し、収穫したリンゴを出資者に分ける仕組み
・プロが運用してくれる
・少額から購入可能!
・運用手数料が発生
・NOT元本保証
日経平均、TOPIX(東証株価指数)、ダウ平均といった「指数」と同じ値動きを
目指す投資方法のこと
★「ドルコスト平均法」で買うのがベター
「ドルコスト平均法」:毎月定額で買う方法
時期を分散して買うことでリスクを最小限に抑えることが可能
1.インデックスファンド:指数に「連動する」ファンド
・少額から分散投資ができる
・運用手数料が安い
★イチオシ:「S&P500」連動型のインデックスファンド
∴ アメリカ株は基本右肩上がりだから
例)「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」
・信託報酬が安い
・買付時の手数料が無料
2.アクティブファンド:指数に「勝とうとする」ファンド
・1より良い成績を収められる
✔ 投資用口座
1.一般口座・特定口座
・課税:運用利益の20%
・お金を受け取る時:非課税
2.つみたてNISA
・運用利益が非課税
・投資上限額:40万円/年
・運用できる期間:20年
・お金を受け取る時:非課税
3.NISA
・運用利益が非課税
・投資上限額:120万円/年
・運用できる期間:5年(最長10年)
・お金を受け取る時:非課税
4.iDeCo
・投資上限額:14万~81万/年
・運用利益が非課税
・運用できる商品:定期預金・投資信託・保険
・運用できる期間:原則最長60歳まで
・60歳まで引き出し不可能
・口座開設手数料:2,829円
・口座管理手数料:2,000円~7,000円
・お金を受け取る時:原則課税(一部控除あり)
✔ インデックスファンドの取り崩し戦略
*「4%ルール」
1.「引退時」の資産残高×4%を「定額」で取り崩し続ける
2.「毎年」の資産残高×4%を「定率」で取り崩し続ける
* トリニティ・スタディ
運用しながら取り崩すと資産は長生きすることが立証された研究
・1926~1995年の70年間を対象
・ポートフォリオ 株式:債券=50%:50%
・取り崩し率:4%
・30年後に資産が残っている確率:96%
✔ 高配当株
・配当金が完全ほったらかしでもらえる
・株価の下落局面でも現金収入が得られる
・成熟企業なため、株価の成長が見込みづらい
・リスクと配当利回りの高さは連動するため要注意
✔ 連続増配株
毎年「増配」する企業の株式
※増配:企業が株主に支払う配当金の金額をアップさせること
ex) P&G、3M、ジョンソン&ジョンソン
*「配当貴族指数」:連続増配企業を集めた指数
配当金+値上がり益を含めたトータルリターンはS&Pに勝っている
というデータもある!!
*Tips
小型株、割安株、クオリティ株を上手く組み合わせて好成績を目指す
・小型株:時価総額の小さい会社
・割安株:割安に放置されている会社
・クオリティ株:高財務体質の会社
STEP4「守る」
「詐欺」「被災」「盗難」「浪費」「インフレ」等からお金を守る力をつけよ!
STEP5「使う」
「良いお金の使い方」をしよう
一例)
・寄付・プレゼント
・時間を買う・・・時短家電、家事代行など
・自己投資・・・リカレント教育、新しいスキルを身につける
*解説した書籍