【書籍解説】『「テンパらない」技術』 西多 昌規
✔この本を「一言」で表すと
精神科医がテンパった時の対処法やテンパらないための予防法を教えてくれる本
✔ 応急処置
1.「副交感神経」を優位に
〈Tips〉バルサルバ法:息を吸ったまま止めてお腹に力を入れてゆっくり息を吐く
2.「傾聴」に徹する
〈Tips〉面接・営業時など
会話は「キャッチボール」であるということを念頭に、相手の言葉の中から
次の会話の糸口を探す
3.「一時戦線離脱」し「癒やしの画像」を見る
〈Tips〉自分にとっての「癒やしの画像」を常備
→テンパったらトイレ等に逃げ込みその画像を見て頭を冷やす
✔ 生活習慣
1.ワーキングメモリの負担は最小限に
〈Tips〉都度「メモ」を取って忘れる
2.事前準備は「前夜」に終える
〈Tips〉翌日の出勤・朝食の準備は前夜に済ませておく
3.メールは「テンプレ化」「単語登録」で効率化
〈Tips〉挨拶/お礼/お詫び/依頼/質問/報告/相談/催促/案内/日程調整/資料送付
といったシチュエーションごとに雛形を用意しておく
4.「腹八分目」+栄養素「トリプトファン」「オメガ脂肪酸」を摂取
〈Tips〉
・トリプトファン⇒ 肉、魚、乳製品、小麦、豆
・オメガ脂肪酸⇒ 青魚
5.「睡眠時間」を確保
〈Tips〉自分に必要な「睡眠時間」を把握しておくこと
✔ 人格形成
1.手本となる「メンター(師匠)」を持つ
メンターと関係を維持する努力も必要
2.「適度なテンパる経験」は歓迎する
ちょっとやそっとではテンパらない「学習効果」を生む
3.「脱・完璧主義」
〈Tips〉「完成度80%」を目指す
4.「仮説」を立てる
〈Tips〉日常生活においても「仮説」→「検証」→「修正」のサイクルを回す
ex) テンパった理由を「仮説」→「検証」→「修正」
5.「冷静なアタマ」で考える
〈Tips〉
・架空の「いつもクールなAさん」になりきる:
Aさんだったらどんなふうに思考・行動するかを考えて真似する
・リフレーミング:物事の「見方」を変える
ex) コップ半杯のビールを見た時
「あと半分しかない」→「まだ半分も飲める」
✔ コミュニケーション術
1.他人のことは「異なる脳」と思って接する
2.相手の「懐」に飛び込む
ex) 「おっしゃる通りです!」「私のミスでした、さすがは〇〇さんですね!」
3.周囲を「観察」し、力の「抜きどころ」をおさえよ
〈Tips〉周囲の言動を観察したり、積極的にコミュニケーションを取ることで、
力の「入れどころ」、「抜きどころ」を把握
✔ ポジティブ反省法
1.後悔ではなく「反省」する
〈Tips〉反省したことが「改善」したら自分に「ご褒美」をあげる
ex) 「この上司と半年辛抱できたら旅行へ行こう」
「次回この仕事をミスなくやり遂げたら、好きな洋服を1枚買おう」
2.「テンパりやすい状況TOP5」のリストを作る
★自分の苦手分野をしっかり把握すること
〈Tips〉状況を5つ列挙した上で、「対策」を書き出す
ex) 「テンパりやすい状況1:患者様を長時間待たせてしまった時」
→「対策:お詫びをした上で診療を開始する、緊急性の低い要件は少し待ってもらう」
3.万が一テンパってしまったら「謝罪」と「感謝」を
テンパると周囲に迷惑をかけることに自覚的になること
*解説した書籍